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東京スピリチュアリズム・ラボラトリー会員によるブログ

腹をくくりきる愛

2011-01-12 14:51:08 | birch99的スピリチュアリズム周辺
先日ラジオで身の上相談を聞いていたら、こんな相談がありました。お母さんからの相談
で、自分の息子がアルコール依存症で困っている、どうしたらよいでしょうという内容でし
た。

具体的な内容は、息子さんが離婚後、酒に溺れるようになって(それまでも酒量は多かった
らしい)酒を飲むと物を投げたり、殴ったり暴れるようになったらしい。その後、「私が面
倒を見ますから」と良くできた彼女が現れて、最初のうちは二人で暮らしてうまく行ってい
たようだが、やはりアルコールから離れることができずに、また暴力を振るったりするよう
になってしまった。本人は、アルコール依存症だと思っていないらしく、病院にもどうして
も行かないが、母親と彼女の付添いで断酒の会などには行っているようだ。

息子さんのお母さんの父親も酒乱だったようで、子供のころにひどい体験をしている様子。
これは、遺伝の要素もあるのではないかと思い、息子を産んでしまった事を後悔している、
といった内容でした。

どんな風にカウンセラーさんは答えるのかなあと思っていたら、一言で言うと、「お母さん
が幸せになって明るく生きることです」との回答でした。これだけでは何の事か解りません
ね。しかし、お母さんには、その言葉が届いていました。

お母さんの子どもの頃からの体験から、おそらくその家庭は暗い空気に包まれていたことで
しょう。お母さん自身が、両親の愛情に包まれていなかった。その空気は、お母さんの父親
から更に遡って脈々と伝わってきたものかもしれません。そう考えれば、物質的なDNAの
遺伝ではなく、精神的な家系の潜在意識の遺伝があるのかもしれない。

お母さんは、このような家系の潜在意識の中で、自分の子どもに対して「無条件に愛する」
ということに臆病になっていたのかもしれない。それを息子さんが子どもの頃から感じ取っ
ていて、自分の離婚という経験を経て自暴自棄の方向へ向かっていってしまった。

「自分の子どもは自分の命に代えてでも守る」この腹をくくった母親の愛情で包まれていれ
ば、子どもは失敗しても挫折しても、そして怒られても逞しく安心して生きていく術を身に
つけるのではないでしょうか。

オドオドした空気の中では、親子の中で壁や溝のようなものが形成されます。全身全霊で愛
しているという空気の中では、安心や安らぎが形成されます。このお母さんは、この家系の
潜在意識を断ち切り、そこから抜け出し自分自身で新たな心を育てなければなりません。命
がけの愛情で息子さんと接すること(そのままの息子さんを丸ごと愛すること)こそが、
「お母さんが幸せになって明るく生きること」になり、そのお母さんに包まれて息子さんも
変わっていくことでしょう。

(上記は全てのケースに当てはまるものではありません。十分な愛情で包まれていても、別
の要因で依存体質になる場合もあるでしょう。)

例えば、ホ・オポノポノの本の中に、次のような事柄が書かれていました。

引きこもりを解消するためにお母さんがいくらクリーニングしても、そういう現象自体はす
ぐには変わりません。しかし、お母さんが自分のクリーニングをすると、子どもが閉じこも
っていてもお母さんがそれに反応しなくなるので、子どもはそれを自然に感じとって自分の
行くべき場所へ、自分で行動しはじめます。(ホ・オポノポノのクリーニングの方法はいく
つもあるようだが、例えば、「ごめんなさい、許して下さい、ありがとう、愛してます」の
四つの言葉を唱えるなど)

私たちにこびり付いた潜在意識、国の潜在意識、家系の潜在意識、家庭の潜在意識、職場の
潜在意識、当たり前のようで間違っているもの、正しいと思っているが間違っているもの、
育ってきた環境の中で、先祖代々脈々と引き継がれてきた中で、国、種族、家庭、メディ
ア、地域の洗脳にも近い意識から抜け出して、何が大事なことなのかか、何が大切なこと
か、自分の行動の動機は何か、自分の良心はどうか?

それらをしっかりと熟考して、自分の精神や心をを造り上げることが重要なのだと思います。

最後に、
THE BLUE HEARTSの楽曲「 情熱の薔薇」の歌詞から抜粋します。

見てきた物や聞いた事 今まで覚えた全部
でたらめだったら面白い そんな気持ちわかるでしょう

答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
涙はそこからやって来る 心のずっと奥の方

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