メディアの憎しみをわかりやすくするために、イアソンとの恋の前史をつけて上演するという試み。歌舞伎で有名場面だけやる見取り狂言というのがあるが、前後をわかりやすくするために通し上演というのがあり、それに似ている。まあ異なる二つの作品を繋げるわけで、脚本家は大変だったろう。
ギリシア悲劇に井上芳雄や南沢奈央が挑戦するというのもチャレンジ。たった5人で、他の三名は様々な役を。
井上も南沢も全力投球だったし、ポストトークでそれは確認できた。しかしながら、井上がギリシア悲劇で、嫌な男の役をというのは、やはり無理があるかなあと思った。南沢も、怨念の凄まじい女性というのもなんか違和感。
チャレンジとしては面白いし、二人ともこれを機に幅が広がればいいのではないかと思った。
世田谷パブリックシアター
【原作】「アルゴナウティカ アルゴ船物語」作:アポロニオス 翻訳:岡道男
「メデイア」作:エウリピデス 翻訳:中村善也
【脚本】フジノサツコ
【演出】森新太郎
【出演】井上芳雄 南沢奈央 三浦宏規 水野貴以 加茂智里
「メデイア」作:エウリピデス 翻訳:中村善也
【脚本】フジノサツコ
【演出】森新太郎
【出演】井上芳雄 南沢奈央 三浦宏規 水野貴以 加茂智里
【ポストトーク】井上芳雄 南沢奈央 白井晃
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