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Pretenderの備忘録

薮原検校

2012-06-20 23:29:36 | 芝居・ミュージカル・バレエ
世田谷パブリックシアター 1階F列19番

[作] 井上ひさし
[演出] 栗山民也

[出演] 野村萬斎/秋山菜津子/浅野和之/小日向文世/
     熊谷真実/山内圭哉/たかお鷹/大鷹明良/津田真澄/
     山薫/千葉伸彦(ギター奏者)

井上ひさし生誕77フェスティバル2012の第四弾。
井上ひさしが死んだとき、ちょうど、東京裁判の三部作が新国立で上演されていて、観ていた。

萬斎の検校、頭を坊主刈りにして、大健闘。でも、喜劇も今一つだし、悪役にも成りきれない。狂言は本来喜劇なんだけど、ちょっとこういうのとは違う。狂言には悪役が出てこないからなあ。

秋山、初演は太地喜和子だったという。秋山も舞台で鍛錬されて、ちょっとワンパターンの役作りではあるが、十分健闘。
浅野の狂言回しは、ぴったりくる。
小日向、熊谷等々、脇を固める役者もしっかりだ。

テンポよく、休憩をはさんで3時間程度にまとめた。
栗山らしい演出だなあと思うところもあり、まあ奇を衒わない正攻法。
ふと、新猿之助が検校を演じたらどうなるのかと、昨年の雨を思い出しながら、思った。
いや、この作品そのものが、井上ひさし歌舞伎みたいなもんで、歌舞伎に書き換えても面白いだろうなと思う。
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