平野啓一郎 阿部公彦 ロバートキャンベル 鴻巣友季子 田中慎弥 中島京子
徳間書店
筆者たちが飯田橋文学会なる読書会をしているようだ。新聞連載を中心にまとめたもの。六名が選んでいるので、漱石、鴎外、川端、太宰、谷崎、中島敦、井伏、横光などは複数回登場する。同じ作品ではないが。
私は筆者たちの作品をほとんど読んでないので、先入観はない。ここに挙げられた60編も半分は読んでいない。
読んだものについて、本書で読み直して、場面が脳内に甦るかというとそんなことはなかった。海外の文学の方が、イメージがしやすい。ドラマ性なのか、色彩感覚なのか、よくわからないが。映像になったものは、そのイメージが上書きすることになる。
この企画、一般読者にどの程度届いたか、興味深い。
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