森本あんり著 新潮選書
アメリカのピューリタンに焦点をあてて、英国国教会との関係における論争を寛容というキーワードで読み解いた書。
欧州の哲学ももちろん触れられる。
建国以前の米国史というのは、ほとんど知らなかったので、新鮮であった。
また、反知性主義を論じた前著よりも読みやすかった。
しかし、これがなかなか、現在の状況と繋がりにくいのだ。
宗教が重要だとはわかるが、今日の米国にどのようなインパクトを与えているのかというのが今一つはっきりしない。我が国との比較も十分でない。歴史書として、現代への問いかけが今一つだったと感じた。
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