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Pretenderの備忘録

殺意

2020-07-15 20:58:15 | 芝居・ミュージカル・バレエ
シアタートラム

作 三好十郎
演出 栗山民也
出演 鈴木杏

劇場再開第一弾。
入り口で一人一人手を消毒し、サーモグラフィーで体温測定。座席は市松模様。
係員はマスクにフェイスシールド。

舞台は客席一列目と同じ高さで、囲むような形。最前列の客席にはフェイスシールドがあったよう。数名付けていた。出演者は一人だが気にする人は気にする近さ。結構動きもあるし、大きな声を出すこともあり、飛沫がはっきり見える。芝居とはそういうものだ。

この作品、凄いなあと思う。女の視点で世の中を見ているのを書いているのは男。時に男の視点だろうみたいなところはあるが。転向というテーマは、いろんな意味で今後も重要になるだろう。そして人間の陰というか本性と言うかを描く。戦後の知識人だけでなく、現代にも通じるテーマ。

鈴木杏は、素晴らしかった。声色を変えての語り、迫力、悲哀。全てが憑依しているようで、エネルギーが爆発したような演技だった。

演出で、鈴木杏の録音音声を使うところが時々挟まれる。そこのメッセージ-が今一つ弱いか。

凄いものを観たなあというのが感想だ。





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