シアターコクーン
原作 マート・クローリー
演出 白井晃
- 安田顕
- 馬場徹
- 川久保拓司
- 富田健太郎
- 浅利陽介
- 太田基裕
- 渡部豪太
- 大谷亮平
- 鈴木浩介
前日は、関係者に微熱があり、中止。検査の結果、コロナは陰性で本日の幕が開いた。
連絡先記入や、サーモグラフィー、消毒、靴の消毒等、だいたい、パルコ劇場と同じ。
ただ舞台は、普通の演出。ハグもあれば、飲み物を作って飲むとか、大皿を取り分けて食べるとかのシーンも普通にある。スタッフが陰性ならば演出は変えないという演出家の矜持だろう。
1960年代の話だが、今に通じるテーマではないか、ゲイとして生きるのか否か。カウンセラーや精神安定剤、大麻、セックス等々。人種の違い、収入の違い等々。これが80年代後半以降はエイズが出てくる。のだろう。
浅利陽介が素晴らしい。クイアというイメージを見事に表現しているように思う。そして鈴木浩介も地味なユダヤゲイを抑えた演技で見事に演じている。主演の安田は、少しセリフが聴きとりにくい。ビッチないやらしさは観ていてイライラするほどうまく表現できているが、苦悩の裏返しという面が今一つ。差別用語もバンバン、これ、アメリカでどうやって上演したのか。大谷は、この中で一番癖のない役で、むしろやりにくかったかもしれない。大谷が主演のマイケルを演じたら、意外性があって、面白い発見があったかもしれない。
2020年に置き換えたら、どんな展開になるのだろうと、考えさせられる舞台だった。本質は変わらないだろうけど、時代は変わった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます