ダン・サラディーノ著 河出書房新社2022
500ページ近くの大著。参考文献、注に加えて、索引もしっかりしている。食べ物がだんだん人間の力で変貌させられていく歴史がきっちり描かれる。穀物、野菜、肉、魚介類、果物、チーズ、アルコール、茶と珈琲、スイーツ。決してヒステリックな環境保護、物質文明批判ではなく歴史とファクトを淡々と記述。20年前に米国にいた時に、キャビアの危機を聴いたことがあるので、それが入っていたらと思った。
これだけの大著、専門用語も多いのに、原書出版一年で翻訳とは凄いと思った。
美食家の方々の教養書ではないかな。