昨年11月の予定がコロナ禍で延期に。姥捨というのは中秋の名月に関連するもので、結果的に中秋の名月の前日開催となった。宝生流では最奥の曲だそうで、鸚鵡小町、卒塔婆小町とここ数年で、頂を制覇したことになる。
最初の解説は、特に目新しいものはなく、夜桜能でもイヤホンガイドをやっているが、学者の解説はイマイチで、歌舞伎のイヤホンガイドはよくできていると改めて思う。
姥捨は、2時間半近く。前シテが30分程度なのに、間狂言を挟んで、後シテが序の舞もあり、長い。貫禄の中に、老女の哀愁を漂わせていた。
仕舞2本のあと、樋の酒。万作先生の顔色がどうかなと思ったが声の張りはしっかり。萬斎との親子で息の合った笑いを。石田幸雄子息の石田淡朗が花を添える。
宗家の迫力ある仕舞の後、枕慈童。シテの伸びる声が盛り上げる。
途中で携帯が何度か鳴った。特に姥捨の前半で大音量があった。それ以外にも。また、開始前は勿論、開始後もおしゃべり、がさがさとカバンを探る等、観客のマナーに課題が残った。
宝生能楽堂
◇特別講座「本日の演目について」
武蔵野大学教授 三浦裕子
能「姨捨」 シテ 田崎 隆三 ワキ 宝生 欣哉
間 石田 幸雄
大鼓 國川 純 小鼓 大倉源次郎
太鼓 小寺 佐七 笛 一噌 幸弘
後見 高橋 章
宝生 和英
地頭 大坪喜美雄
仕舞 「兼平」 水上 優
「融」 広島 克栄
狂言「樋の酒」 野村 万作
野村 萬斎
石田 淡朗
仕舞 「熊坂」 宝生 和英
能「枕慈童」 シテ 田崎 甫 ワキ 森 常好
大鼓 柿原 光博 小鼓 田邊 恭資
太鼓 小寺真佐人 笛 藤田 貴寛
後見 田崎 隆三
広島 克栄
地頭 宝生 和英
武蔵野大学教授 三浦裕子
能「姨捨」 シテ 田崎 隆三 ワキ 宝生 欣哉
間 石田 幸雄
大鼓 國川 純 小鼓 大倉源次郎
太鼓 小寺 佐七 笛 一噌 幸弘
後見 高橋 章
宝生 和英
地頭 大坪喜美雄
仕舞 「兼平」 水上 優
「融」 広島 克栄
狂言「樋の酒」 野村 万作
野村 萬斎
石田 淡朗
仕舞 「熊坂」 宝生 和英
能「枕慈童」 シテ 田崎 甫 ワキ 森 常好
大鼓 柿原 光博 小鼓 田邊 恭資
太鼓 小寺真佐人 笛 藤田 貴寛
後見 田崎 隆三
広島 克栄
地頭 宝生 和英