丸山俊一+NHK「欲望の時代の哲学」制作班
NHK出版新書
コロナ時代に、ガブリエルにNHKがインタビューしたもの。
具体例を織り込みながら解説しているので分かり易いが、抽象論の議論も散りばめられている。
最初にパンデミックの中での具体的生活と考え方を紹介。次に、パンデミックにおける哲学の状況をみて、唯物主義批判を行って、パンデミックにおける哲学の役割を論じる。その上で、パンデミックを哲学的に分析。ガブリエルの軌跡と新実在論を振り返って、哲学が現実社会に果たす役割や将来に向けた大きなテーマに触れている。
刺激的で面白い。
インタビューということで、どうしても編者の主観は入るが。