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Pretenderの備忘録

鼓・ピアノ・舞の競演 舞鼓

2008-04-05 22:21:51 | 能・狂言、文楽
浜離宮朝日ホール 19列14番

長唄 供奴
長唄 道成寺物語
 三味線 杵屋五吉郎 他
 唄 杵屋正一郎 他
 笛 藤舎理生
 小鼓 望月清卯 他

一調とピアノ 春の海
 ショパン 24の前奏曲より作品28の15 雨だれ
 宮城道雄 箏曲 春の海 ピアノ編曲版
 ピアノ フィリップ・ジュジアーノ
 小鼓 望月美恵

歌舞伎舞踊 すみれ
 ピアノ フィリップ・ジュジアーノ
 踊り 中村福助、花柳貴彦、中村児太郎、中村福太郎、中村福緒
 常磐津 常磐津文字兵衛、常磐津兼太夫
 長唄 杵屋五吉郎、杵屋五三吉次、杵屋正一郎、杵屋三美郎
 ナレーション アンリ・ワイファルト

長唄は響きがちょっと違うなあと感じながらも、通常の衣装で、通常の演奏。まあ、長唄だけで聴くことも滅多にないが。
ショパンのピアノ演奏に合わせて、雨音を小鼓で表現するという趣向。望月美恵さんは非常に緊張しているようであった。
新作の歌舞伎舞踊すみれ。ショパンの一生を昨年亡くなった望月朴清(人間国宝、小鼓)に読み替え。まず、舞台上にピアノと、常磐津、長唄。彼ら全て同じ衣装をつけている。黒のつなぎの服のようなものに、スミレ色のスカーフ。そして椅子に座っている。
春夏秋冬のそれぞれの場面に、ピアノ、常磐津、長唄、語り(フランス語)が入ってくる。それらにあわせて、福助中心の舞踊。福助の衣装は着物。児太郎らは、常磐津等と同様の黒ベースの服にスカーフ。舞台後方にはスミレの幕。
ピアノの調べにあわせて、日舞の動きをする。それはそれでいいのだが、バレーリーナをもう一人絡ませたら面白かったような気がする。ピアノと三味線の掛け合いは一回のみで、こういうのをもう少し増やしたらもっと面白かった。能面を使ったりという工夫もあったが中途半端。
なんか、不思議なものを観たという感じ。もう少し突っ込んだチャレンジが欲しかったところ。
着物の女性が非常に多かった。歌舞伎関係者も結構いた。昼の部は外国人をほとんど観なかった。夜はフランス関係の人も多かったのだろうか。

コメント
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