もう一度『今日』を体験したのに、結局、後悔ばかり。ユウは、公園の芝生の上に、あきらめたようにごろんと横になって、大きくため息をつきました。すると、また、どこからともなくタビが現れて言いました。
「もう一度、体験した『今日』はどうだった?」
「ダメだったよ。結局、後悔することばっかりだ」
ユウは、そういうと大きなため息をついて、ごろんと横になりました。
そんな、ユウを見てタビがいいました。
「人間のことわざに『後悔先に立たず』っていうのがあるよ。済んでしまったことをあれこれ考えるよりも、これからどうしたらいいかを考えてごらん」
タビは、そういうとぴょんと跳ね上がるようにその場を立ち去りました。
ユウは、タビが去った後も、タビがいた場所をじっと眺めながら、一所懸命に考えました。そして、明日、もう一度、フーとレイに会おうと決めました。
翌日、まず、フーに会って言いました。
「フー、昨日はごめんよ。僕、猫会議のことすっかり忘れていて…」
フーは、バツが悪そうに苦笑しながら言いました。
「いや、俺もちょっときつくいい過ぎた。すまなかったよ」
次ぎに、レイに会って言いました。
「レイ、昨日はごめんよ。君が風邪をひいていることを知らなかったんだ。もう大丈夫かい?」
レイは、決まりが悪そうに照れ笑いを浮かべながら言いました。
「ありがとう。もう大丈夫よ。私もひどい態度だったわ。ごめんなさいね」
少しずつ、ユウのまわりの空気がふんわりとやさしくなっているようです。
タビは、その様子を大きな木の上からのーんびり眺めていました。
(おわり)
作者たっちーから:後悔と反省は別のものです。真摯に反省して、誠実に対応することを心がけて実践していく人の回りは、ふんわりとしたやさしい空気に包まれていくはずです。
「もう一度、体験した『今日』はどうだった?」
「ダメだったよ。結局、後悔することばっかりだ」
ユウは、そういうと大きなため息をついて、ごろんと横になりました。
そんな、ユウを見てタビがいいました。
「人間のことわざに『後悔先に立たず』っていうのがあるよ。済んでしまったことをあれこれ考えるよりも、これからどうしたらいいかを考えてごらん」
タビは、そういうとぴょんと跳ね上がるようにその場を立ち去りました。
ユウは、タビが去った後も、タビがいた場所をじっと眺めながら、一所懸命に考えました。そして、明日、もう一度、フーとレイに会おうと決めました。
翌日、まず、フーに会って言いました。
「フー、昨日はごめんよ。僕、猫会議のことすっかり忘れていて…」
フーは、バツが悪そうに苦笑しながら言いました。
「いや、俺もちょっときつくいい過ぎた。すまなかったよ」
次ぎに、レイに会って言いました。
「レイ、昨日はごめんよ。君が風邪をひいていることを知らなかったんだ。もう大丈夫かい?」
レイは、決まりが悪そうに照れ笑いを浮かべながら言いました。
「ありがとう。もう大丈夫よ。私もひどい態度だったわ。ごめんなさいね」
少しずつ、ユウのまわりの空気がふんわりとやさしくなっているようです。
タビは、その様子を大きな木の上からのーんびり眺めていました。
(おわり)
作者たっちーから:後悔と反省は別のものです。真摯に反省して、誠実に対応することを心がけて実践していく人の回りは、ふんわりとしたやさしい空気に包まれていくはずです。
そうですよね。
後悔は後ろ向きですが、反省は前向きですから、
ちゃんと反省している人は応援したくなりますよね。
と言いつつ、僕も長々と後悔してしまうときもありますけど…。
氷花さん
「ふかい」「ふんわり」ですかぁ…。
あまり褒められると照れますよぉ~。
まわりのひとをやすらがせることができるよう、
心がけてはいますが、なかなか難しいことも多いです。
でも、氷花さんに褒められたからがんばろっと!
わたしにくださるコメントも いつも なみだが出るくらいやさしくて…
(まったくテイストのちがうわたしのブログまで訪れてくださったこと、感謝しています)
「後悔」と「反省」
似ているようでべつもの
けれど ときとして 区別がつかなくなる
たっちーさんにおそわりました
ありがとうございます
それから…
こんな「ふんわり」した文章をお書きになるたっちーさんは
やはりとても「ふんわり」していて
まわりのひとびとを やすらがせていらっしゃるのだろうと…
勝手ながら…
かんじました
本当にその通りだと思います!
いつまでも後悔してる人は見ていて段々うっとおしくなる時があるけど、
反省している人は次、頑張ってね!と言ってあげたくなりますね♪
自分を振り返って、後悔… じゃなくって反省しなくっちゃ!
久々のおはなし、とってもよかったです