愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

思い出をたどる

2011年02月06日 | 西子

西子が亡くなる数日前から、自分の過去のブログを読み返した。いろんなことを思い出したので、やせ細った西子をなでながら「西子、覚えてる? あのときさぁ…」などと、当時の思い出を話しかけた。

初七日を目前に控えた日曜日。西子を保護したときと、同様のルートを辿ってみた。

保護したのは西新宿の駐車場。一部整備され、当時よりも駐車場は広がっている。

当時は寒空の中、数匹の猫がいたが、最近はだいぶ少なくなったようだ。

近くのスーパーで猫缶を買っておびき出す作戦だったが、今はなくなった柵の内側にいてなかなか出てこなかったことを思い出した。西子を保護しようと懸命になっていると、オスの子猫が近づいてきて僕にジャレた。あまりにもかわいかったので、一瞬、「このコを連れて帰ろうか?」とも思ったが、初心を貫いて西子にしたのだった。

かばんに詰め込まれた西子は、最初、猫を被ってか細く「にゃー」とか鳴いていたが、総武線の大久保駅のガードをくぐって以降、鳴かなかった。かばんの中で暴れたりしないか、おしっこしたりしないか、鳴いたりしないか…という不安があったので、とてもほっとしたのを覚えている。

山手線の新大久保駅から渋谷まで。さらに田園都市線に乗り継ぎ、当時利用していた「たまプラーザ」の駅に向かった。駐車場からの時間を含めると、駅の到着まで約1時間ほど。これほど長時間、西子が我慢していたのは、後にも先にもこのときだけではないだろうか。

約6年ぶりにたまプラーザの駅を降りた。僕が引っ越した翌年から駅前の再開発がすすめられたそうで、当時とはまったく別の駅になっていた。まさに、浦島太郎の気分だった。西子を最初に連れ帰った当時のマンションに向かった。ところどころ、店が変わっていたりしたが、あまり変化はなかった。それでも自宅のすぐ近くのあったコンビニがなくなっていたのは、当時よく利用していたのでちょっとショックだった。

最初に連れて行った、大きなペットショップに併設している動物病院にも行ってみた。日曜日だったが診察をしていて、小型犬と飼い主が順番待ちをしていた。診察室を覗き込んだら、ちょうど獣医さんが出てきて目があった。この獣医さんだったかな? 6年前に数回会っただけなので、思い出せない。

店内を歩いていて思い出したことがあった。当初、西子が使っていたファー付きの猫ベッドと最後まで使っていた猫トイレは、この店で買ったものだった。さすがに同じ型の商品はなかったが、このときも当時と同じような場所にあったように思う。

キャリーケースもこの店? いや違う。溝の口だ。長崎屋サンバードの上にあったペットショップ。でも、会社更生をした長崎屋は、もうなくなっているはず…と思いつつ、今度、いつ来ることになるかわからないので、とりあえず向かってみた。案の定、当時の様子は跡形もなくドンキホーテになっていた。

しかし、せっかく来たので、ペットショップのあったフロアまで行ってみようと思い、エスカレータを上った。あった。ペットショップは当時とほとんど姿を変えずに残っていた。浦島太郎が一転してタイムスリップしたようななんだか不思議な気分だった。軽いソフトのキャリーケースではなく、重いハードのキャリーケースにしたのは、引っ越しのときに、間違って崩れた荷物がぶつかっても西子がケガをしないようにと考えてのことだった。

歩き回って疲れたので、ファストフード店でお茶をしながら休んでいたら日が落ちた。

次の休日には、阿佐ヶ谷に行ってみよう。

コメント (6)
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