愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

特別な猫

2011年02月05日 | 西子

西子を保護してから間もなく、離婚を決めていた元の妻が去った。

嫌いになって別れたわけではなかったので、とてもつらかった。

阿佐ヶ谷で暮らし始めて、西子はそのつらさは埋めてくれた。それに「西子がいるから帰ろう」という意識も働いたので、西子がいなかったら生活は荒んでいたかもしれない。

西子との生活を始めてからほぼ2年後に今の妻が来て、その翌年にキジロウが来た。

それから3年ほど経過してから、同居を始めた義母に看取られて西子は逝った。

西子は「たっちーでは心もとないから、最後はこの人に看取ってもらおう」と思って、義母を招いたのかもしれない。

何だか、西子は今後数年間の僕の人生に必要な事柄を招くだけ招いて「もう、これで大丈夫」と旅立ったような気もする。その意味で、西子は天使になったのではなく、天使だったのかもしれない。

でも、今の妻は同居を始めた当初、西子の態度は「あんた、たっちーはあたしのものなんだからね。心得てなさいよ」って感じだったといっていた。もしかしたら西子は、嫌いなことが得意なタイプで、招くのは嫌いだけど招くパワーが強かったのかもしれない。

いずれにしろ、西子と過ごした6年間は離婚と結婚、キジロウ保護、義母との同居、転職、そして4度の引っ越し…と人生のエッセンスが詰まったような期間だった。そんな期間を一緒に過ごした西子は、僕にとってやっぱり特別すぎるほど特別な猫だ。

様子がおかしくなった西子を病院に連れていくことは、これまでにも何度もあった。西子は、その都度、行きがけの道すがら、待合室、病室で激しく鳴きわめき、僕を気まずくさせた。そして、その都度復活し、例の大きな声で鳴きながら家の中を歩きまわった。今回もこれまでと同じように復活すると思っていた。でもその半面、今回の弱り方は今までとは違うとも感じていた。感じていたら、あっという間に逝ってしまった。

西子が死んでしまう、という現実を受け入れられずに写真のように西子をなでながら三夜連続で泣き続けた。四日目の朝に少し気が楽になったら、それを見透かしたように西子は逝った。

もうすぐいわゆる「初七日」になるが、何だか西子が逝ったのは、もう何年も前のような感じがする。

多くの人が、ブログを訪れて西子を悼んでくれている。どうもありがとうございます。コメントはちょっと読んだらあまりにもありがたくて泣きそうになったので、少しずつ読んでいます。

それに西子という猫がこの世に存在したことを多くの人の心に刻んでいただけることは、飼い主としてやっぱりうれしい。西子はちょっぴり照れてるかな?

自分の気持ちの整理と西子との6年間を振り返る意味でもう少し、そして少しずつ西子のことを書いてみよう。もし、お付き合いいただければ幸いです。

コメント (5)
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