Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

夫婦別々の清算

2007-08-27 08:28:59 | ひとから学ぶ
 ある家電大手の売り場でのことだ。このあたりにはこうした店が一軒しかないから、大賑わいだ。平日に来るとさほど人もおらず、店員が目立つほどいるわけでもなく、それなりに店員の数も客数に見合っている。ところが、土日ともなると、駐車場がいっぱいで大勢の客だと言うのに、これまた店員の数も多く、客以上に目立ったりする。土日のこの店員はどこから溢れてくるのだろう、なんて思ってみる。平日にいないのだから、臨時にこのときだけやってくる派遣社員のような人たちなのだろう。土日だけ働こうとすれば、ずいぶんと仕事はあるのかもしれない、なんていうことを考えながら、レジに並ぶ。

 夫婦らしきわたしよりは年配と思われる二人連れが清算している。隣のレジにも一人の客が入っていて、どちらも〝同じ〟と思って間もなく清算の終わりそうな二人連れの後ろについた。清算が終わって、袋を手にした妻と思われる女性がレジから離れたから、次は自分かと思っていると、夫らしき男性が今度は清算だ。「???」どういうことだ、と思いながら様子をうかがうと、女性は何だろう、小さなものがレジ袋のなかにいくつか入っている。電池とか○○カードのような小物だ。男性が清算に出したものは、DVDメディアである。移り際に何か口にした。どうもお客様カードは共有しているようで、そのままカードを使ってくれと言っているようだ。もちろん清算が別だから、財布も別だ。妻の手にしたものは妻のもので、夫の手にしたものは夫のものか・・・などと考えて見る。財布が違うというところから考えればそういうことなのだろう。

 たとえば、別の領収書にしたい場合は、別清算なんていうこともあるがどうなんだろう。よくあるケースは、自営業の人は、こうしたレシートを有効利用する。わたしのようなサラリーマンには縁のない世界が、そんなところにあって、家庭で利用するようなものまでやたらと領収書を請求する人がいる。こんなときに思うのは、サラリーマンとは真面目な職業だ、嘘はつけない、なんて納得してしまう。わざわざ夫婦が別の清算をするなんていうことはそう考えて見れば不思議なことではないのだが、果たしてその真意は如何に・・・といったところだ。もう少し考えて見れば、ひとつの財布からでも別清算、いわゆる領収書を別に依頼することは可能だ。わざわざ別の財布から金を出す必要もない。では、わざわざ別に清算するとは、〝夫婦ではないのか〟などとまた考えてしまうが、これが現代の夫婦なのかもしれない。わが家のようにすべて〝かあちゅん〟に財布を握られている場合は、目的のお金だけをポケットに突っ込んで行き、清算時に〝ころっ〟と銭を出す。でもそんな人はそんなにはいないか・・・。
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