Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

空の変化

2007-08-20 08:28:39 | 自然から学ぶ
 ろくに動かないから、身近な空間で楽しんでいる。どう楽しむかといえば、その変化を捉えながら、何がどう違うのか、などということを考えながら暮らす。それでも充分楽しいものである。今年はこの暑さの中、雨が降らないからか草がそれほど生えてこない。いや、生えてはいるのだが、一度抜き去った地面に、次の草があまり生えてこないのだ。生えてくるものとえば、乾ききった硬い地面にも生えるオヒシバなどの類だけだ。雨が降らないとありがたいこともあるのだ。ところが、いっぽうでシバザクラが枯れてくる。これは明らかに水不足だ。乾いたところでもけして弱ることのない花なのに、一定の暑さと渇きを越えると急に枯れてしまう。土の上ならよいが、少し石の上などに掛かっていると、まずいけない。加えて今年よく解ったのは、剪定したイチイの葉が上に覆いかぶさっていると、その下のシバザクラは枯れるのである。ようはイチイの葉は刈ると見事に茶色く枯れる。ということは乾燥度が激しく、その下にあるから日陰になるものの、渇きの方が激しくてその渇きで水分を吸い取られてしまうのだろう。イチイの葉は、乾燥させるためにはもってこいの道具となるのだ。

 以前にも綴ったが、わが家にはミミズがたくさんいる。ミミズがたくさんいるということはモグラもやってくる。イチイの根本といわずあちこちモグラによって盛り上がりが目立つ。モグラが通ると中が空洞になるから、ますます乾燥する。そういうこともあって、シバザクラが枯れていくようだ。つまるところ、モグラがいなければすべてが丸く納まる。妻は昔モグラ除けの振動する器具をいくつも買ってきて埋め立てたが、電池がたくさん必要なのと、その電池がすぐになくなってしまうことで、そのうちに埋め立てまま忘れ去られた。いや、それ以前にそんなものがあってもモグラはへとも思わない。なんとかよその土地に行ってほしいのだが、除草剤を撒きまくる畑にミミズは少ない。

 もう10年もこの地に暮らしているが、まだまだ身の回りの一年が解っていない。加えて毎年同じ顔を見せない。

 さて、8/17も暑い1日だった。夕立が欲しいのにやって来ない。そんな山の姿を見ていたら、この日の山の表情は1年に何度もないほどの多用な顔を見せた。さて、そんなストーリーを紹介しておく。まず①は午後6:07、これはわが家より少し北に離れたところで撮影したから、あとの3枚とはちょっと場所がずれる。太陽が沈む頃の雲の姿だ。②それから約30分後の午後6:39の烏帽子岳を背景にしたものだ。雲は少し場所変えて散り始めたが、見事に焼け始めた。③もっとも赤く染まった時である。午後6:45。④ところがそれから3分後、すでに焼けた空は消え去り、残照を残しているだけだ。午後6:48である。これほど大きく変化していくから山の姿は楽しいのだ。後の3枚はすべてわが家からのものである。











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