Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

お役所とのやり取りから

2007-06-29 08:29:22 | ひとから学ぶ
 別の日記でも触れたのだが、息子が高校入学を前に入院したり、手術をしたりして医療費が嵩んだこともあって、高額医療費の申請をしようと役場へ問い合わせをした(実は高額医療費の申請が目的だったわけではなく、中学生までは医療費を町で負担してくれると聞いていて申請したところ、支払ってももらえなかったので問い合わせた、というのが事実だ)。そこで社会保険事務所に問い合わせてたところ、申請に応じてくれたわけだが、そこで「住所が現住所と違います」と言われたのだ。わたしの場合、今までに住所を変えたのは2回、結婚してしばらく住んだ公営住宅に移したときと、自宅を建てて現在の住所に移転したものだ。そして、ずっと同じ会社に勤めているから、それほど複雑な動きはしていない。

 会社に問い合わせると、社員から住所変更届けが提出されると会社側で社会保険事務所へ住所変更の手続きを行っているという。したがって①そのときの会社の担当者が忘れた、②会社は手続きを行ったが社会保険事務所が手続きを忘れた、③忘れたわけではなく手続き中に書類をが消えた、④すべての手続は行われたが社会保険事務所内でのデータ書き換えなどの作業時に旧住所のまま登録された、などさまざまな原因は考えられる。社会保険事務所から住所変更に伴う申請の書類が送られてきたから、どうも本当に住所が違っているようだ。住所が変更されていない、というから妻は前は住所を記載して現住所への変更手続きとして書類を作成したが、本当のところ、前住所が結婚後にしばらく暮らした住所かどうか確認したかはわからない。もしかしたらその前の住所だったかもしれないし、もっといえばわたしの知らないどこかの住所が記載されているかもしれない。疑い始めると奥は深い。とき、年金問題で社会保険庁の不祥事が湧き上がっている。疑うのも無理のないことだ。

 社会保険事務所から手続きの書類は送られてきたが、結局会社の押印が必要ということで、書類は一度会社に送られることになる。直接会社に手続きをとってもらえばよかったことであるが、会社の担当者にしてみれば、こんなことはよくあることなのかもしれない。しばらくして、役場から電話がかかってきて、「先日の保険のことはどうなりましたか」と親切に連絡をくれた。事情を説明したようだが、するとこんなことをいう。「国民健康保険になっていますが…」と。…???どういうこと…。、先にも述べたように、わたしは就職して以来ずっと社会保険である。なぜ国民健康保険になっいるのかわけもわからない。加えて国民健康保険料の請求を受けたことなど一度もない。

 さて、こんなことがあって解ることは、いや解らないことかもしれないが、いったい公的保険制度のシステムはどういうことになっているのかということだ。今まで怪しいなどと思ったことなど一度もなかったが、30年近くにして初めてその実態のようなものが見えてきたわけだ。世の中個人情報保護といって、人のことはまったく見えなくなった。ということは人の暮らしなどまったくわからないから、自らはお役所のおっしゃることを信頼せざるを得ないわけだ。役所だけではないだろう。さまざまなサービスが民営化されることによって、そうした情報は見えない世界のもので、そこでわたしたちは暮らすこととなる。いかに自己防衛が必要かということもあるが、いかに自己管理しなくてはならないか、ということがわかる。とても年寄りにはわからない世界であるし、すべてを網羅して暮らしていくには労力が多すぎる。
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