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トレントの日記

掘り出し物

2008-09-25 20:12:13 | *Audio/Video
先日現状渡しの中古品を入手した、英ヴィンテンの放送業務用三脚 Vision 11

今回入手したヘッドとアルミ脚のシステムは、新品で買うと 60~70 万円もする高価な三脚である。メーカー点検済み中古品でも 50 万円はするだろう。

今回は新品の約半額で入手。

現状渡し品なので、きちんとスペック通りの性能が出ているか判らない状態での購入だったが、届いた物をチェックする限り、大きな問題は無さそう。外観も目立つような傷が無く、恐らく屋内のスタジオで利用されていたものではないか?

パン方向のドラッグが若干軽めな気がするのと、チルト方向のロックが緩く、かなりきつく締めなければならないが、まぁ、風景撮影なので基本フィックスだし、パーフェクト・バランス・システムもあるので、俯瞰や仰角で撮っていてもカメラが動いてしまう事は無いだろう。

後日メーカーにオーバーホールに出すとしても 7 万円程度と思われるので、合計で 40 万円。整備済みの中古品より 10 万円も安い。かなりの掘り出し物と言える。

なお、ヘッドと脚の組み合わせで購入したが、僕が欲しかったのはヘッドのみ。今回一緒に入手したアルミ脚は使わずに、手持ちのジッツォ GT3540LS を利用する。



GT3540LS に 100 ミリ・ボール・アダプタを介して載せてみた。GT3540LS の脚がどちらかというと細身なので、ヘッドが頭でっかちになってしまうかなと思ったが、意外にバランスは良さそう。



ちなみにこの Vision 11 にはデジタル・カウンターがあって、パーフェクト・バランス機構の設定状態が直読出来るようになっている。こうした機構が付いているのはヴィンテンでも上位機のみ。ちょっとした優越感。

写真でも判るように、このカウンターの右横に小さな白いドットがある。何かというと、明るさを測る光量センサー。これで周囲の明るさを見て、カウンターの LED の明るさを何段階かで変化させる。英国メーカーとは思えない芸の細かさである。

写真では判りにくいが、このカウンターを動作させると同時にチルトとパンのドラッグ調整ノブや、水平器の照明も点灯する。暗闇での操作を考慮した設計となっている。

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ところで、僕がヴィンテンに拘る理由は、放送業務用の定番で高性能だからという理由だけでなく、ヘッドが軽い事にある。

日本のダイワ DAIWA 15 などは安くて高性能で魅力だが、ヘッドの重量が Vision 11 より 1 キロ以上重いのだ。ちょっと残念なポイントである。

わざわざジッツォのカーボン三脚と組み合わせているのも、とにかく軽くして持ち運びを楽にしたいというのが主眼にあるから。