宇野功芳の“すごすぎる”世界宇野功芳, 大阪フィルハーモニー交響楽団オクタヴィア・レコードこのアイテムの詳細を見る |
歯に衣着せぬクラシック演奏評論でお馴染みの宇野功芳氏の指揮による、大阪フィルとの今年 4 月のライブ版。
モーツァルトの「フィガロの結婚 序曲」、「交響曲第四十番」、そしてベートーヴェンの「交響曲第五番『運命』」などが収録されている。
これまでの宇野氏指揮の演奏のように、一般的には「かなりデフォルメされている」という印象を受けるだろう。
独特の遅いテンポ、ドラマチックな抑揚の付け方など。
楽譜を越えた演奏であるが、しかし、これはこれで良い。これはこれで感動する。
特にベートーヴェンの交響曲は非常に泥臭い人間ドラマだ。これは彼の生き様を研究すればわかるとおりだ。こういったものは西洋音楽の楽譜には表す事が出来ない。
楽譜通り演奏したものがベートーヴェンの表現したかった事なのか?否恐らく違うであろう事を宇野氏は自らタクトを振る事によって現して見せているのだ。
楽譜絶対・理論絶対の似非音楽愛好家には理解出来まい。