Soar into the Sky!

トレントの日記

名人芸 ─ ロジャー・ノリントン&シュトゥットガルト放送響

2008-01-30 22:59:49 | *Music
今日、ロジャー・ノリントン 指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団 の演奏会を聴きにサントリーホールに行って来た。

曲目は以下の通り。

◇ ヴォーン・ウィリアムズ: 劇音楽 《すずめばち》 (むずかし屋) 序曲
◇ フェリックス・メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲
◇ ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン: 交響曲第三番 「英雄」

もちろん 「エロイカ」 目当てなのは言うまでも無いけれど、メンデルスゾーンのバイオリン・コンチェルト、(所謂メン・コンですな) もなかなかだった。ジャニーヌ・ヤンセン、覚えておこう。

ヴォーン・ウィリアムズ、というか近代音楽全般あまり興味が無くて聴いていなかったのだけれど、今日の演奏でかなり魅力は伝わって来た。

そして肝心の 「エロイカ」 、流石です。緩急自在とはこの事か。

颯爽と駆け抜ける第一楽章。けれど決して軽い訳ではなく、勇ましい英雄の姿は描かれているという凄さ。

そして心をえぐられるかのような第二楽章、葬送行進曲。

そして愉しいスケルツォ。

そして地面を踏みしめるかのようにしっかりと雄大さを描いたフィナーレ。

あぁ、まさに名人芸。

素晴らしい演奏会であった。

シュアー SE530

2008-01-27 23:42:13 | *Audio/Video
先週購入した シュアー SE530

使用しての第一印象は、とにかく素晴らしいイヤフォンであるという事。

SE シリーズになって新たに採用された ソフト・フォーム・イヤパッド が秀逸。

これまで耳栓型のカナル・イヤフォンというと、耳の奥まで痛いほどグイグイと押し込む装着スタイルが常識で、装着が甘いと本来の高音質が得られないような代物であった。

もちろん、うまく装着出来た時の音質は素晴らしく、だからこそ装着が多少大変であろうとも使い続けたいと思う訳だが、この苦労が少しでも軽減されればどんなに嬉しい事か。

このソフト・フォーム・イヤパッドはそれにかなり成功している。

軽く耳穴に押し当てるだけでも、イヤフォンのポテンシャルをかなり引き出せるのだ。

ただしコツがあって、少しでも強く押し込もうとすると却っておかしくなる。あくまで軽くちょこんと差し込むだけでよい。要はイヤパッドの型をなるべく崩さず音道を真っ直ぐ確保する事が肝要だ。

遮音性はその他のイヤ・ピースを利用した場合に比較して多少低下するが、それでも騒がしいカフェでクラシック音楽を聴くのに全く問題無い遮音性が確保されていた。

そして得られる音質は、イヤフォンとして最高水準のもの。

レンジも広く、ソースを忠実に再現する。多少、高音域にピークを感じるが、大きくソースの印象を変えてしまうような事は無い。信頼出来るモニタリング・イヤフォンだ。

Ultimate Ears に取って変わってしばらく重用する事になりそうだ。

再びシュアー

2008-01-19 23:17:56 | *Audio/Video

最近すっかり Ultimate Ears 一色に染まっていた僕のカナル・ライフ。

ちょっと変化も欲しくなったので、E4 以来久々に SHURE を手にした。ずっと欲しかった SE530 (PTH なし)。

使用感などはまた後日メモしたい。

Macworld Conference & Expo

2008-01-17 02:16:33 | *PC Computing
昨日の TV ニュースでも大きく取り上げられていたが、アップルの MacBook Air が発表された。

MacBook Pro / PowerBook ユーザーであり、アップルの優秀な技術力に一定の敬意を払っている自分は、もちろん未明にリアルタイムでジョブズのキーノートスピーチを追っていたし、「めざましテレビ」 で中野美奈子アナウンサーがスタジオで実物を手にして興奮気味に伝えていたのもちゃんとチェックした。

しかしこれは最近のアップルの悪い癖があからさまに表出した商品である。そそられなかったと言ったら嘘になるが、冷静に考えたら全く欲しくなくなった。むしろ情けない気持ちさえ湧いてくる。

この MacBook Air はあくまで物質的な欲は満たせたとしても、コンピューティングの歴史を変える類の製品ではない。あくまでショーウィンドウを飾るだけの役割しか持っていない。つまり実用品ではない。

それこそがアップルのアップルたる所以だろう?と思っている人間は間違っている。

スティーヴ・ジョブズのスピーチをほぼ無条件に受け入れ、賞賛する信者も頭がおかしい。

ドリームシアター、たった一日だけの日本公演

2008-01-15 23:59:59 | *Music

とりあえずセットリストおば。(提供: ライオン丸37号 様、S.A.T.O. 様)

休憩を挟んで 3 時間にも及ぶ夢劇場。相変わらず長いです。

情報によれば、韓国公演と同じ内容らしい。

今回のツアーでは、何故か日本での公演は今日のたったの一公演だけ。ジェイムズはショーの合間に 「スケジューリングの都合で…」 と言っていたが、逆に一度の公演ならサプライズもあるはずだと期待していただけに、ユニークさが欠けたのは残念なところ。

まぁ、彼らのミュージシャンとしての威力はいつも通りバシバシ感じられたので良かった事にしておこうか。

--

1. Constant Motion
2. Never Enough
3. Surrounded
4. The Dark Eternal Night
5. Keyboard Solo~Lines in The Sand
6. Forsaken
7. The Ministry of Lost Souls

Intermission

8. In The Presence of Enemies Part I
9. In The Presence of Enemies Part II
10. Home
11. Misunderstood
12. Take the Time

Encore

13. Medley

Trial of Tears~Finally Free~Learning To Live~In The Name of God~Octavarium


PHS

2008-01-14 00:09:43 | *Networking
気が付いたら NTT ドコモの PHS サービスが終了していた。

僕は結局最後の最後まで同社の @FreeD という定額制 64Kbps データ通信サービスに加入していたが、昨年春の イー・モバイル 登場以降、めっきり出番が減っていたため、一週間近く経った今になってようやく気付いた次第。

最後はデータ通信でしか使わなくなってしまっていたが、まだ NTT パーソナルという事業会社で運用されていた頃には僕も数年に亘って PHS の電話機を持ち歩いていた時期があった。

携帯電話と比較して音質が抜群に良かったというのが大きかった。それは感動的ですらあった。1997 年頃に使っていた端末は NEC 製で、今の常識では考えられない程の大きさだったが、かなり贅沢な作りだったという印象を持っている。

以降、何度か端末を変更したが、音質は悪くなる一方だった。インフラとしてではなく、コストダウンの影響による端末のオーディオ的な性能が悪化したのだ。まぁそれでもハーフレートの PDC に比較すればまだ全然良かったのだけれども…。

それ以来、PHS に対する魅力は半減。電話はもっぱら PDC を利用するようになってしまった。

一方、データ通信用途では PHS の魅力は増すようになり、前述の @FreeD へとつながる。

しかしこれも今まさに PHS に取って代わって W-CDMA (HSDPA) がデータ通信の雄の座に就いた。

しばらくするとこれも WiMAX に移り変わって行くのだろうか。

PHS はウィルコム一社が “頑張って” いるが、個人的には彼らのサービスにはかなり前から全く魅力を感じておらず、よくここまで続いているなぁというのが正直な感想。

技術云々というより、彼らのマーケティングが下手なのではないかと思っている。

料金体系 (特にデータ通信) をもっとシンプルにしたり、もっと低料金で定額・高速通信が出来るようにするなど、消費者にとってもっと魅力的な売り方というものがあるのではないか?

昨年 12 月 21 日、ウィルコムは 2.5GHz 帯の免許割当を受けた

次世代 PHS サービスを展開するとの事で、PHS へのこだわりは相当なものだが、料金体系を含め、ぜひとも魅力的なサービス展開を期待したいものである。