さて、ここまでエンド・ユーザ側から位置情報を“広告”する方法を検討してみたが、ここからは通信事業者側で対応する場合を考えてみる。
通信事業者側で対応する場合の利点は、位置特定の普及にある程度足並みを揃える事が出来るという点が挙げられる。
また、情報の信頼性の確保が比較的容易になるという点も重要だろう。
ただし、位置情報の正確性という点において、エンド・ユーザ側から情報を送り出す方法に比べて不利になる。その理由を以下にまとめてみよう。
まず、現在、インターネット接続には主に以下のような方法が挙げられる。
・ダイアルアップ接続
・専用線接続
・ADSL や光回線などによる“ブロードバンド”接続
上記の方法において確実に位置特定が可能なのは「専用線接続」である。
回線事業者が提供する専用回線は必ず物理的に起点と終点が決まっており、これをインターネット接続に利用する場合、一方が ISP の局舎となり、もう一方がエンド・ユーザ宅になる。
ISP はその引き込まれた回線を、ある特定の集線装置 (ルータなど) の、ある特定のインタフェイスに接続する。つまり、インタフェイス単位でユーザ、ならびにその位置情報の特定が可能になる訳だ。
ISP 側の作業としては、集線装置のインタフェイス毎の設定箇所にエンド・ユーザの位置情報を入れ込めばよい。
それに対し、ダイアルアップ接続やブロードバンド接続においては事情が異なって来る。結論から言うと、ある一つの障壁を越えない限り、位置特定は不可能だ。
明日はそれらをまとめてみたい。
つづく...
通信事業者側で対応する場合の利点は、位置特定の普及にある程度足並みを揃える事が出来るという点が挙げられる。
また、情報の信頼性の確保が比較的容易になるという点も重要だろう。
ただし、位置情報の正確性という点において、エンド・ユーザ側から情報を送り出す方法に比べて不利になる。その理由を以下にまとめてみよう。
まず、現在、インターネット接続には主に以下のような方法が挙げられる。
・ダイアルアップ接続
・専用線接続
・ADSL や光回線などによる“ブロードバンド”接続
上記の方法において確実に位置特定が可能なのは「専用線接続」である。
回線事業者が提供する専用回線は必ず物理的に起点と終点が決まっており、これをインターネット接続に利用する場合、一方が ISP の局舎となり、もう一方がエンド・ユーザ宅になる。
ISP はその引き込まれた回線を、ある特定の集線装置 (ルータなど) の、ある特定のインタフェイスに接続する。つまり、インタフェイス単位でユーザ、ならびにその位置情報の特定が可能になる訳だ。
ISP 側の作業としては、集線装置のインタフェイス毎の設定箇所にエンド・ユーザの位置情報を入れ込めばよい。
それに対し、ダイアルアップ接続やブロードバンド接続においては事情が異なって来る。結論から言うと、ある一つの障壁を越えない限り、位置特定は不可能だ。
明日はそれらをまとめてみたい。
つづく...