Soar into the Sky!

トレントの日記

みなさんお静かに!

2006-11-19 20:48:41 | *Aerospace

あこがれのロースル・ロイス

いやいや、クルマじゃないのですよ、クルマじゃ。

ロールス・ロイスといったら、本当は「航空機エンジン」を思い浮かべなくてはいけない。実際ロールス・ロイスが社運を賭けているのは航空機エンジンなのだから。

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さて、今日午前 11 時 45 分頃、エアバス・インダストリー A380 が成田空港に着陸した。同機の日本への初飛来となる。すでに各メディアも報道しているのでそれを見た人も多い事だろうと思う。僕も友人と共にその着陸の瞬間を目前にする事が出来た!

ファイナル・アプローチを行っている A380 が視界に入ってから、その一挙手一投足をその場にいた数多くの航空ファンらが固唾をのんで見守った。

そして、あのイルカのような巨体がゆっくりと滑走路に滑り込むと、皆の顔から安堵の表情が伺えた。パチパチパチ。拍手も聞こえた。

しかしまてよ、今の音、静かすぎやしねーか?

誇張無く、本当に静粛だった。あの巨体からは全く予想がつかないほど。

A380 がやって来る前に着陸していたボーイング 747-200F などと直接比較するのは若干気が引けるが、それは雲泥の差といってよい。素直に技術の進化を感じた瞬間だ。

A380 に搭載されているエンジンは、地球上で使用される発動機としてはおそらく最も大きな出力を誇るエンジンの一つに数えられる。あの巨体を飛翔させるにはやはり巨大なパワーを要するのだ。そして同時にエコロジカルでなければならない。それらを高度な水準で実現しているエンジンが A380 には採用されている。

実は、今日の静かな日本初上陸を演出した立役者こそ、かのロールス・ロイスである。

「みなさーん、お静かに!エンジン音が聞こえませんよ!」 - - - 体全体を揺さぶるようなジェット・エンジン特有の大音響を楽しみたかった僕にとっては期待が見事に裏切られたが、ロールスの底力を肌で感じる事が出来た嬉しいひと時だった。


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------クリーンな旅の証

比叡山初冬

2006-11-13 22:52:37 | *Diary
週末、京都に赴く。

今回は比叡山に登った。

暖かいおかげで今年も紅葉が遅れているため、山に登れば紅葉も進んでいるかなとの安易な発想だ。

何度も来ている京都だけれど、実は比叡は一度も来ていなかったという事実も少し後押しした。

比叡山といえば延暦寺。目指すところはもちろんそこだ。

霊山独特の厳かな雰囲気を想像していたが、実際には琵琶湖を臨む素晴らしい景色の中に、フランス系の洒落たリゾート・ホテルが建っていたりして驚いた。

そしていよいよ延暦寺の本堂にあたる根本中堂 (こんぽんちゅうどう) に辿り着くと、さすがにそこには霊気を感じさせる一種独特の空気が漂っていた。

そこにあった寒暖計は摂氏 8 度を示し、既に初冬の寒さだ。より身が引き締まる思いがする。

靴を脱いで根本中堂にあがり、板張りの廊下を歩き進むにつれ、足の裏から床の冷たさがしみ込んでくる。

その冷たさが痛さに変わる頃、やっと本尊が祭られている場所までやって来た。

僧侶の説法を聞けば、本尊の前に灯された 3 つの灯籠の火は、最澄の頃から 1200 年ものあいだ灯し続けられているという。

そんな有り難い火を拝ませてもらって根本中堂を後にする。いよいよ紅葉を求めていざ出陣。

しかし、思ったような紅葉の風景はそこには無く、残念がっていたところに激しい雨。結局撮影はあきらめざるをえず、下山とあいなった。

でもまあいい。あの灯籠の温かみが感じられただけで訪れた甲斐はあったのだから。


曙の女神 ─ 紡ぎ出されるクリーンな画

2006-11-05 02:16:09 | *Imaging

先日、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入した キヤノン EOS-1Ds Mark II

来週末に予定している京都訪問までまだ本格的に実戦デビューは飾っていないけれども、購入してつくづく良かったと感動する日々を過ごしている。いや決して大げさではなく。

以下は高感度テストで撮った自宅ベランダからの夜景。

レンズは キヤノン EF17-40mm F4L (焦点距離 17 mm)、三脚には ジッツォ G1128、雲台に スリック SBH-320 GM を使用している。


シャッタースピード: 2.5 秒 (絞り優先 AE) / 絞り: F8 / 感度: ISO 800 / 露出補正: -1.0

以下の 2 枚は、上と同じアングルでそれぞれ ISO 100 と ISO 800 で撮影した画像の中心部をピクセル等倍で切り出したもの。ちなみに絞り優先 AE、絞り F8、露出補正 -2 2/3。(AE で撮ったので露出がバラついた。) 記録モードは JPEG L。


左: ISO 100 右: ISO 800

さらに、放送・業務用ビデオ・モニタでおなじみ、ブルー・オンリーで比較してみる。(ブルー・チャンネルだけを見るとノイズが浮いて見えて来るので、ノイズ・チェックに利用される。)


左: ISO 100 右: ISO 800

確かにこうして比較すると ISO 800 でのノイズの多さが目立って来るが、問題無く利用出来る範囲といえよう。

今回は掲載しないが、ISO 1600 ではそれなりにノイズは増加するが、敬遠したくなるほどではなく、場合によっては十分クリーンな画を提供してくれる。フィルム時代と比較すれば遥かに低ノイズだ。

夜景撮影にも積極的に活用できる“絵筆”だ!