オフィスの OA 化や IT 利用に柔軟に対応出来るようなビルを
インテリジェントビルと呼ぶ。
これは実際、おかしな呼称だと思う。
なぜなら、オフィス内外を結ぶ通信回線の敷設が容易に出来るというだけの事だからだ。ビル自体に「インテリジェンス」がある訳でも何でもないのだ。
さて、最近の建造物はどうだろうか?
東京ミッドタウンにはビル設備として下図のようなネットワークが構成されているそうだ。
なるほど。これなら確かにインテリジェントかもしれない。
僕はビルの専門家ではないのでよく知らないが、ここまでのネットワーキング環境がビルの一部として組み込まれているというのは聞いた事が無かった。
ただ、一点気になる事がある。
───東京ミッドタウンでは、幹線に10Gbpsの光ファイバーを複数通し、従来はビル管理や空調などそれぞれに独立していたシステムをIPによるオープン化を通じて集中化し、将来的なメンテナンスの手間やコストの増加を防ぎながら一元管理できるよう設計されています。(シスコシステムズ)
というのだが、果たして全てを IP に重畳させてしまって本当に良いのだろうか?ちょっと危険じゃない?
いや、ネットワーク業界の人間としては悪い訳が無いと言いたいところなのだけれど、ここが
アキレス腱、あるいは
ガラスの腰にならない事を願いたい。いや祈りたい。祈祷しに行きたい。
どこのお札が効くのでしょうか?(汗)