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2011 珠洲トライアスロン大会~痛みとの闘い~

2011-08-29 11:22:10 | レースリポート

前日朝3時に出発!PAで休みながら、7時間450㌔運転。

朝10時に目的のすずの道の駅に到着。正午の競技説明会にでて、前日エントリー完了。

コースの下見を各自でしてくださいと言われたが、しなかった。

これがアダに・・・・

16時の開会式とカーボパーティーに参加したけど、炭水化物がなくて、人数の割りに量がなくてほとんど食べられず帰ってきた。

夕食にスーパーでサラダ巻き、コンビニでパスタを買って、食べる。

翌日を道の駅に停めた車の中で迎える。眠れないけど。

朝も、サラダ巻きを食べる。


朝6時レース会場までバイクで移動。当日受付完了。

入水チェックを20分ほどやって、晴天の下、7時スタート。

スイム2.5㌔はスタートでバトルを逃れるが、泳力が同じぐらいの人がたくさんいて中盤でバトルに。結構激しかった。。

可も不可もなく、無難にスイムアップ。

バイク101㌔。下見もしなかったので、コースがわからない。体の調子を確かめながら、焦らずに順調に前を追う。

一人旅をしていた大谷峠の上り口30キロ地点で落車する。誘導員いたが、アクションがなく、矢印もなかった。コースは左なのに、右に曲がろうとして、左に曲がりきれず、激しく転ぶ。

体のあちこちから、血が吹き出た。足も痛い。

チェーンを戻して、ホイールとフレームの状態を確認。

ハンドルが曲がっている。漕ぐたびに変な音がする。

精神的なショックもあり、体が動かない。

有力選手にたくさん抜かれた。

大谷峠を登りながら考えていた。

棄権するか?レースを続行するか?

棄権したほうが、楽だと思った。8割がた棄権するほうに気持ちが向いていた。

ある選手が「転んだの?大丈夫?」と流血している僕に声を掛けてくれる。

完全に気持ちがなえていたので「こんなで完走できますかね・・・」と力なく言うと、

「できる。完走出来るよ!」と爽やかに力強い答えが返ってきた。

その選手は、そのまま先に行ってしまったが、この一言が、心にしみた。

とりあえず流血をどうにかしたいと思い、誘導に話をしたが、止血する道具はないと言うので、諦めて、前に。

峠を降りていくうちに、傷が乾いてきて、ゆっくりでもいいから、進むことを考えた。

これを試練だと思って、完走するか?

これを理由として、棄権するか?

2つに1つ。

「完走、出来るよ!」の言葉が、頭から離れず、「いけるところまで行ってみよう」と思えた。

こんな遠くまで来て、家族に負担を掛けて、大会に出させてもらって、このまま帰れるか!

不幸中に幸いだ。バイクは、死んでない。体は何とか動く。心が死んだら終わり。

覇気が戻ってきた瞬間に力が戻ってきた。

バイク2周目は、焦らずに、只只、進むことを考えていた。

らくしゃの影響でステムのボトルが緩み、ハンドルが、ぐらつく。あまりバイクに負担を掛けられない。

なんとかバイクパートを終了。ランスタート。

脚が痛いけれど、無理のないペースで前へ。とにかく前へ。

23㌔。地道に、フォームを意識して、集中して前を追う。

中盤、力が戻ってきて、20人ぐらい選手を抜いて、フィニッシュ。

いままでにない、記憶に残る感慨深いゴールだった。

アクシデントを乗り越えてこそ、トライアスリート、違いますか??

トライアスロンとは、自分の弱さや核心に迫れる究極のスポーツですな。


時間がないので、レース後、すぐ岐路に。

帰りの7時間の運転も辛い。

あちこちいたくて、どこが痛いのか分からない状態でした(笑)