goo blog サービス終了のお知らせ 

東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

touhou_huhai@gemini.livedoor.com

バンカメが住宅ローン債務者に救済措置

2008-10-06 21:29:32 | Weblog
バンカメ、同社住宅ローン借入者に救済措置適用へ
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081006/23134.html

いきなり出てくる「金利上乗せ分」というのは、ローンを組んである時期が来ると金利がぐっと上がることを指していると思われる。こういう金利の仕組みは日本の住宅金融公庫とかもやったけど。米国では払えなくなる人が続出していて、本当に心配されていた。

そもそもサブプライムローンの債務者って、「金利が上がるころには、住宅の資産価値が増していて、金利の低いローン(プライムローン)に借り換えられますから」と甘い言葉でむちゃな高利の借金をさせられていたわけで、「知性あふれる」米国経済はとてつもないネズミ講まがいで動いていたのだが。

とりあえずバンカメは「ゼロ」になるよりは、少しでも元をとろうという訳かな。というかこれをタネにふくらませた証券化商品が吹っ飛ぶのを避けたい。

不良債権を言い値で政府が買い取ってもらえる「知性あふれる」法律が通ったわけで、恩恵を受けるバンカメとしてはこのくらい当然だしょ。
ほかの金融機関も続くしかないわな。今はまだ単に条件が折り合ってないんだと思うけど。

ただ、バンカメをはじめ各銀行にそんな体力あるのか?特にシティ、おめぇだよシティ。
とは思いますが。しかし、やらなければならないことですよ。本来なら7000億ドルはこちらに使われるべきだったと私は思うしね。

あと唐突に自動車大手とかにその場しのぎのカネ渡してる場合じゃ…いや、「知性あふれる」米国政府を批判するのは、反米で考えが浅くてアレなんだけどさ。ふは…知性の定義が違いすぐる…。

さーひとごとはもういいから、日本の株価は下がって、円は上がってなにがなんだか。投機マネーは発狂するとなにをしだすかさっぱり分からんもう日本はどうなっちゃうんだろうっていうか、あー。




「米国人」とは誰か

2008-10-06 16:35:38 | Weblog
■日経社説 金融危機阻止へ欧州は連携の実を示せ - finalventの日記
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20081006/1223250837


↑ここでいう「普通の米人の知恵」とは、もちろん金融安定化法案に反対した無数の米国民ではなく、お偉いバーナンキ様やポールソン様など、巨額のお給料をもらって、国民の血税を金融機関にぶちむ支配者層の発言を指す。せせら笑うというより、ひとごとながらヒデぇヤツラだと思うが。

ま、そういう庶民受け狙いも取り込んで修正をかけた二度目の法案は…かなり自民党っぽいGUDE-GUDEな内容になってますが…そうなると、反米の私も「バーカバカー、米国政府の上層部は売国奴ー」と素直に言えず、なんともビミョーな感じになっております。

米国はウォール街のみにあらず、ホワイトハウスのみにもあらずして、3億の人口を抱える国なりと、俺も思うべきだが「米国様」というときは大抵両者を指してるから他人のことは言えないかもね…。

私のような左翼は、畜生、米国人なんてヒデぇヤツラだと思っても、地球人口の実に60分の1【追記】2008/10/06 20分の1(まだ180億人もいないって。潜在意識はコエー)が暮らすことを考えると、みんな死んじまえとはとてもいえない。あちこちで戦争をしかけて人を殺しまくり、金融の詐術で諸国の富を吸い上げてきた国とはいえ、それでも国民1人1人に幸せに生きる権利はあり、卑劣な共犯者である日本人にあれこれ責める権利はないとも思う。

だが、だからといって米国政府のやり口を「立派だ」とか「実に賢明で慈悲深い」だなんて崇め奉るつもりは毛頭ない。ここまでやった政府上層部は、幸せに生きる権利とか…ゼンゼンないんじゃね?という気持ちである。

それも反米。でも金融安定化法案をマンセーしたヤツラは「親米」たーぜってー思えねーなー。うん。庶民たってバリバリの下層階級じゃなくて、没落する中間層の白人や、ようやく貧困から這い上がったヒスパニックやアジア系が多数を占めるんだから(いってみりゃバーナンキだってそういう「庶民」出身でしょが)、オカネモチになって何かをポッカリ忘れた政府大物を礼賛する気持ちの片鱗でも、そちらに同情を回してやればいいのに…。ま、所詮はごまめの歯ぎしりかな。

本当に米人をないがしろにしてるのはだーれ。

【追記】2008/10/06

普段、米国人の意識とか、コモンセンスとか、感情についてさもさも通暁してるようなことを言いながら、今この状況で渦巻く怒りと不公平感に耳を塞いで、さもさもバーナンキだのポールソンだのを国民の総意とか、あるいは「知性ある米国人」(とたんに限られて参りますな)の決断だとかいうのは、いったいその「親米」ってけっきょくはどこを向いているのよと、分からなくなる。

その親米というのは、金融システムとか、軍事力とか、権威とか、象徴とか、そういうものに向けられてるのか。なにか人格的な「米国神」のような父性の權化があって、政府高官だの中銀の代表だのはその高位神官だとでもいうのか。

おびえおののき、明日の不安に打ち震えているのは、その足元にいる無数の大衆だぞ。
「米国」っていうのはその巨大な神像の足元にいる無数の大衆の恐怖であり欲望であり、残虐さであり、笑いであり喜びであり泣き声であり、葛藤であるものすべてで、おつに澄ました貴族どもの支配する宮廷じゃない!

いや、諸外国だって日本をそういう風に見てるかもしれない。日本とは日銀の白川総裁であるとか、日本人でさえ、そういう風に見てるヤツもいるだろうさ。なるほどある種の国の代表として建前はそうだ。それはそうだが、でも事実は違う。

大衆は愚かだ。大衆はものが見えない。大衆は残酷で狂気に満ちていて、でも、彼等こそがすなわち国なんだ。

なにが腹立たしいって、それじゃぁ海外に自称親日家がいて、日本が経済危機に突入したときに、金融機関にカネをおおばんぶるまいして、税金を使い込むような政策をとった政府に、国民が怒りの叫びを(上げないけどさ…日本人はね…)上げているときに、「いや日本政府は正しい。ブーたれてんのはバカじゃねぇの反日だろwwプゲラww」とか言われるのかと思うと、想像するだけで気が狂いそうになる。

米国なんて嫌いだけど…でもそれでも、米国民に正義は与えられるべきじゃないのか。

社民党党首が「こんにゃくゼリー」製造停止を申し入れ

2008-10-05 04:04:48 | Weblog
【追記】2008/10/05 「こんやく」じゃねぇ「こんにゃく」…誤字だ。落ち着け俺。



福島みずほのどきどき日記 こんにゃくゼリーの死亡事故に関し、内閣府国民生活局に申し入れ
http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-1022.html

1.こんにゃくゼリーの製造・輸入・販売の即時禁止すること

2.学童保育所、幼稚園、保育園などの児童福祉施設、高齢者施設などで、子どもや高齢者などに提供しないことの周知徹底すること

3.製造・販売業者に対する自主回収の指導すること

4.消費者の視点に立った実効性のある消費庁の設置すること


「もち」と比較してどっちが窒息死の発生率が高いのよ。統計データもなしに、身近な支持者の声にのっかって拙速に動きやがって。

俺が左翼でなかったら、社民党のいうことをなんでもウンウン頷いて受け入れちゃうシンパじゃなかったら、このヒステリーが!理非を弁えろよ!あんたの脳ミソ沸いてんのか!とか暴言を吐いちゃうところだよ。でも勿論、福島先生は、言論規制に慎重だし、色々すばらしい活動をされてるから…決して決して、決して…。

社民党って、本当にすばらしいですね。
で、秘書もスタッフも同僚議員も、誰も党首を止めなかったんですか?

これだから左翼は嫌いなんだよ。ペッ。

【追記】2008/10/05
不愉快だが、実名メールで、バカとかアホとかいう言葉を使わずに、不当な申し入れだと訴えておいた。まぁ今もなお少しも改善されないチベット問題についてさえ、社民党は鈍い反応しか示さなかったからな。

理非とか言われても分からんだろうな…。あー。なんかもう、本当にオモシロおかしい笑いのツボは外しませんね。きぃぃぃ!バカっぽく騒ぐのは我々ブロガーだけで十分ですから。政党は世のため人のため役に立つ仕事をして下さい。

左派から一言。

2008-10-04 22:22:23 | Weblog

産経社説 【主張】米印原子力協定 核5大国の責任は重大だ - MSN産経ニュース
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20081004/1223083349


「左派の人は」とか呼びかけつつ、トラックバックは反映させないのかも。私も臆病者で陰口体質なので、あまり言えないね。【追記】2008/10/05 トラックバック反映されました。何でも自分の物差しで計っちゃいけませんね。反省しきり。

産経の記事は素直に読むとして、あー。おフランスもやったし、そのうち中印原子力協定とかもくんねんなーとか。絶望的な気持ちにはなるけれども。産経はポチというかジョン?ペス?タマは変だよな。仕えるべき相手が誰だったか戸惑う忠犬の悲哀を感じる。

米国に限らず原発マンセーな空気は感じた。もう放射能事故に関しては、地球上に逃げ場はない現状なんだね。放射性廃棄物も、よくて世界中に穴掘って埋めんのな。悪けりゃ弱小国に押し付ける。あー。暗いわー。

次はロシアがどこと協定を結ぶでしょーねー。
「実利主義」からいうなら、NPTの牽制効果を、日本の潜在的敵国(なんてアンマリないんだけどさ、ありがたいことに)に布衍して考えられない、もしくは米国様のやることだからと過少評価して考えたがる方がちょっぴり頭蓋骨の内容物がアレだと、左派は思うのよ。ま、NPTそのもののおかしさも、あるんですけどね(ぶっちゃけ、何で米国様やロシア様や、中国様やフランス様やイギリス様なら持っていいって、理屈が立つの?とかさ)。

いや「ロシアがイランや南米の左派政権と協定を結んだら、NPTを盾にすればいい。そこは実利主義で二重規範もありよ」みたいなこといっても、世の中って悲しいことに、建前っつーのが意外に重きを成してて、皆それを梃子に使いつつ外交も戦争もやってる訳ですよ。民族自決とかさー。ま、それでもロシアがどっかと協定結んだら、私はブーブー言いますけどね。ごまめのはぎしりで。

いずれにせよ頼まれてもいないのに権力に媚びて、モラルハザードと核のパンデミックにマンセーしたりはしねぇ。

ああ、そうです。我ら唯一の被爆国教。滅び行く宗派ではあれど、気楽な妄想でなく歴史と記憶の中に核兵器の痛みを知る者。

金融(関係者の高収)安定化法案可決

2008-10-04 21:48:08 | Weblog
アホくさ。ひとごとながらアホくさ。

返済能力のありそうな人を厳しく絞り込んででも、低所得者のために低金利・長期の公共ローンを作った方がいくらかマシだった。

おえらい日本人から見れば、「救うに値しない貧乏な米国の下層民」かもしれないけど、その人たちが10月以降の金利上昇で破産したら、いったい証券化した債権はどうなると思う?

まぁ庶民の暮らしがぐしゃぐしゃになってでも、ウォール街に一時しのぎをさせたい。7000億ドルをどぶに捨ててでも、金融屋どもを守りたいっていうなら、それは米国議会の判断だからな。でも共和党も民主党も、国民を裏切ったんだ。最後の最後で国民を裏切るような政党に投票したのが悪いといっても、そりゃ「自己責任論」だよな…。

ま、オバマもマケインも国民を見ちゃいないのはよっく分かったろうから、条件はイーブンだよな。どっちがなってもどうしようもないのはよく分かったから、それはそれでいいんじゃね…。

ははははは…。
正直いって、土台が沈んでいくのに、楼閣の上にまた新たな楼閣を建てるようなやり口が、うまく行くとはオレには思えないけど、金融の世界は奇々怪々で、もしかするとうまくいくのかもしれん。

低所得者の破産を防ぐために、新しいローンを民間金融機関が組むかもしれないしね!連中だって、債権がパーになるのは困るだろうから。結果的には庶民の暮らしも救われるかもしれん。でもその債権を証券化するんじゃねーだろーな。ニューサブプライムとかいって。


堀江が言うとな…

2008-10-03 22:26:25 | Weblog
スポーツ報知の取材に答えた内容に加筆してみた
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10144479492.html

この構造改革肯定論とか格差論とか…もうまるっきり、他のヤツが言ったらダメ出ししたいのに、堀江が言うと、いいんじゃないの?とか思っちゃうんだよね。
でも行動しないといくら言葉を並べても虚しいよな。行動することが、この男の最大の魅力なんだよ。

私にとって小泉時代というのは自衛隊の権限拡大が進んだし、後期高齢者医療制度というシクスティまがいの法案が通ったし、最悪もいいところで、経済が上向いたのも米国の住宅バブルで外需が増えてただけでしょ。っていうのが基本認識。

格差は、貧しい国の内部でも広がっているし、ぜんぜん是正されてないし、むしろBRICsでは社会矛盾のきしみと、労働者意識の高まりから、支配政党が必ずといっていいほど国内格差是正の取り組みを喧伝しているし、やっぱり堀江は平和な日本の日本人だよな、と思うけど。

しかし、こいつが「こうすれば解決するんだ」ってムチャクチャいって実際にやらせてみたらウソをマコトに変えてしまう気がして、おーやってみれば。と思うのは…

まぁそんなもんだな。

【メラミン禍】NZ製品からも、韓国政府が検査

2008-10-03 20:08:03 | Weblog
【メラミン禍】ニュージーランドの責任
http://blog.goo.ne.jp/touhou_huhai_blog/e/0458ebf363558378f08ba9b69ddcf7ad
の続き

NZ製成分からメラミン 韓国政府が検査
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100101001033.html

さーて。ニュージーランド企業も無傷では済まされないぞ、中国はなぜかフォンテラに腰が引けてるようだが、ニュージーランドの現地メディアは臆せず報じている。
【追記】2008/10/03 失敬、今回ラクトフェリンのメラミン混入が見つかったのは、タツア乳業協同組合だった。フォンテラといっしょくたにしてはいけないな。タツアは国産品を使ってたのか、それとも中国からの輸入品を使ってたのか。後者だとすればそれはそれで問題あるよねぇ。

中国製からニュージーランド製に切り替えた企業の多い日本では当面無視するつもりだろうが、いつまでもごまかしきれるかな。

ところでニュージーランド製が疑わしくなってきたからといていきなり「全世界で行われてきたこと」という風に話が飛躍するのはおかしいよね。問題をボヤけさせる。


事故米については、

農政事務所幹部ら12人に接待 三笠フーズや業界団体など
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008100302000246.html
農水省による汚職の疑いが出てきた。【追記】2008/10/03 でもショボい接待だからなぁ…これで汚職ってのは無理があるか。
燃料には事欠かないね…。事故米の安全性そのものは、こういう疑惑に流されずに、きっちり論じなければいけないけれど、なにもかも「保護主義」で斬って捨てればいい訳じゃない。むしろ自由貿易を推進するなら、こういう問題に対する民衆のもっともな反発に、どう対処していくのか、考えないと。

【追記】2008/10/03
JTフーズとかも仕入れてたのか、知ってて買った訳じゃないっていうけど、どうなんでしょうねぇ。あとアフラトキシンうんぬんてメタミドホスの問題も忘れないでね。わざとかな☆
http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/syoryu/081003.html
つか事故米問題は別に忘れられてねーよ。農水省が情報を小出しにしてパニックの緩和を狙ってるだけじゃん。あほくさー。毒性弱い毒性弱いって、お役所やら御用学者のおっしゃりようは工害全盛のころから皆同じですが、曲がりなりにも市井の住人などが(ま、本人は別階級のつもりか分からんけど)長期蓄積の問題もさらっと流して言うのは…いや。もう保護主義とかって問題じゃねーよ。


その食べ物を口にするのは、やっぱり民衆なんだから。
ところで国内でも…。

東大農場の禁止農薬使用:不安と怒りで緊迫--住民説明会 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20081003ddlk13040340000c.html

「食べた人はどうすればよいのか」という住民の不安には、環境安全研究センターの刈間理介准教授が「水俣病を起こしたメチル水銀とは異なる成分で、手足のしびれやけいれんはまずない。金属に分解されやすいため、体内に摂取しても身体的な影響は極めて考えにくい」と答えた。


うーん。「水俣病を起したメチル水銀と比べたら安全」と言われてもねー。
手足のしびれやけいれんはまずない、って。それも量によるんじゃないの?
「多量に摂取しなければ」とかただしおきがあったような気がするけれど。
ま、なんでも多量に摂取すれば危険だけどさ。

やっぱり国産の米も危険だったんだ!自由貿易万歳!でもいいんだけど…。
それにしても、禁止農薬になったいきさつが分からないなぁ。


反米から一言。

2008-10-03 11:58:48 | Weblog
■読売社説 1等空佐免職 知る権利に応える報道の使命 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081002-OYT1T00868.htm
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20081003/1222989185

この話題、反米な人が読売を評価しないっぽいのがなんともね。


だってさ。
じゃー反米帝の「論客」として一言。読売!偉い!

【追記】2008/10/03
ってだけだとサビシかろうし、不誠実でもある。真剣な話、「安全保障に関する防衛上の重要情報」て定義が難しいな。隠蔽の大義名分にもなるし。国民にとって、その安全保障と、事実を知ることとどちらが有益であるかを、読売が判断しなくてはいけないし、情報源を守らなくてはいけない。そのために論陣を張らなくてはいけない場合もある。

1等空佐の懲戒免職は、自衛隊の判断がどうあれ、組織外の私から見れば、不当な処置に思える。でも抗議運動をする気力はないな。気の毒には感じるが。それはやはり私の党派性かな。

そうそう。事故米問題は、一過性の騒ぎとして忘れられそう。今度は東大農場から水銀剤で消毒した種モミを使った米が出たとか。話題に事欠かない世の中だこと…。

日本という飛行機には二枚の右翼がある

2008-10-02 18:10:22 | Weblog
すなわち自由民主党と民主党である。
だからいつまでも同じ場所を回り続ける。

というのは米国の共和党と民主党をくさして言った皮肉を我が国にあてはめたものだが、宗主国の思惑どおり、ここ日本でも二大政党の交代によるうわべの下で、基本政策の堅持という体制ができあがったようだ。どこに?市民の意識の中にだ。

ちなみに、かつて民主党の代わりをつとめていたのは社会党(今日の社会民主党)であった。まぁちょっと左寄りすぎだったのか、(宗主国も含め)社会全体が右傾化するなかで、どうも国会の主要勢力として置いておくには座りが悪いとみられたのか、もう「一枚の翼」としての役割から外された。

私は古い左翼として、存在しない翼の痛み、幻肢痛を味わってきたから、二枚の右翼の皮肉をずっと信じてきたが、最近になって一つ間違いを見つけた。

日本という二枚の右翼を持った飛行機は、「親米」という同じ場所を中心に飛び続けるが、高度を保つ機能はない。下から上昇気流が吹いてくるあいだは浮いていられるが、それが止まれば、螺旋降下を始めるのだ。

やれやれ。
しかしまぁこの二枚の右翼というのは、だいたいにおいて正しいと思ってる。

米国大好きっ子が、いかにオバマが悪くてマケインが「カワイソウ」かを力説しても、うんうんそうだね、よかったね、と、ほほ笑んでいられるのは、オバマがなってもマケインがなっても、米国の極道体質になにか変化があるとは思えないからだ。爆弾を落とす土地が変わり、虐殺される人々の国籍が変わるだけだ。

(そもそも、卑しくも大統領候補なのに、同情を惹いてやらなければ、と外国の支持者に思われてしまう状況は確かにカワイソウだと思うが、ま、私もノムヒョンや陳水扁には同じ感情を持った)

変わるとすれば、証券化した債権に雪だるまみたいに幻の付加価値をつけて、蜃気楼のような富を作るという、仕組みが失敗し、現在の制度が立ち行かなくなって始めてだろう。
ま、それだって商品先物から派生商品作って、新たなインチキを産みだすかもしれないけど。

日本も同じことで、経済がどんぞこまでいって、既存政党が完全に信頼を失って、新たな勢力が登場しなければ、なんにもならん。場合によってはナチ党とかファシスト党みたいなね。でも、そこまで煮詰まっても、新勢力が登場しないと、どんよりしてまいりますなー。

日本の若者にとって「宇宙」は「見慣れない風景」か…。

2008-10-02 03:11:45 | Weblog
10月1日正午までに提出された疑問と回答
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2008/10/101-c816.html

ああ…教育者が「よく見て下さい」と繰り返し繰り返し、視覚的に納得できる部分を指摘すれど、私も若い彼等も「宇宙を撮影した映像がどんなものか」をよく知らない。皮膚感覚として宇宙関係者が慣れ親しんでいるその絵を見ても、なんだか分からないのだ。

私だってしょせんは、「水中の映像」を知っているからあれは水中の映像ではありえないと分かるだけだ。だから勿論、巨大なセットを自由落下させて撮影した、と主張するならば、ちょっと、うなったかもしれない。

もう少し日本の宇宙飛行士の船外活動の映像を、若者が色々なところで目にするようになれば、こういう「感覚として分からない」という問題は緩和されるのではないか。

思えばパソコンに向き合うようになってから、ろくに星を見ることもしなくなった。
昔はあんなに、あんなに好きだったのに。

若者ったって、宇宙分野の技術者や飛行士を目指す人は、また全然感覚が違うだろうけどさ…。なんか世代論になっちゃったな…やだやだボヤくだけで知識も知性もないダメ中年だなオレ…。