東方不敗の幻想
インターネットのジャーナリズムについての覚書

touhou_huhai@gemini.livedoor.com
 



パソコンではmixiをはじめとしたSNS、携帯向けサイトに至っては検索サービスから交通情報サービスまで、ポータル化の一環としてニュース・コンテンツに力を入れているのに、それらで見かける記事のクレジットには新興企業の名はなく、たいがい大手新聞社や通信社のものばかりが目に付く。(ライブドア・ニュースは例外だが)

フリーのジャーナリストは結局、ストレートニュースに対して「あんな下等なもの」とでも見下しているのだろうか。安くて労働がきついから。だが本当のところは、組織を持たず、雑誌への寄稿を主なスタイルにしている彼等は、ニューメディアにどうやって適応したらいいのか分らないというのが正解だな。

営業もいなければ、企画もいない。新しいことを始めるための体制がない。そのくせ本人は記事を書くことと、コネで売り込みをかけるしか能がない。だから新興企業がさらされるような競争原理は嫌い。非常に受身で保守的な体質。フリーのジャーナリストというのは志は高くても、結局は口先ばかりに陥る連中が多い。志の高さや忙しさ、ままならなさを逃げ道にして、苦しい挑戦を避ける傾向が強い。
それでもそこそこ生きていけるから、ジャーナリズムの業界というのは、じつに甘やかされた閉鎖市場なんだな。

「同じことを繰り返すだけなら猿でもできる」

自分にできないなら、できる人を探すこと。何もしないで、仕事がなくなっていく現状に不平を言うのは、ただの根性なしだ。


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東方不敗というのは、ちょっと検索すればすぐ分ると思うが。

金庸という中国の武侠小説家が書いた「笑傲江湖」という作品に出てくる、悪の首魁である。

これが中々…な人物なのだが、ひびきが右翼っぽいところと、ラディカルな性格のミスマッチが気に入っている。同じハンドルネームを持つ金庸ファンにしてみれば、少々政治的に不純な動機かもしれないが。

金庸は香港指折りの硬派な新聞「明報」を立ち上げたジャーナリストであり、しかも自分の新聞を、自分の武侠小説でもって支えた、すばらしい人物である。
武侠小説というのは現代の講談で、まぁ立川文庫の中国版というか、西遊記と水滸伝を足して二で割ったような話が多く、かの国でもご立派な知識人の方々は鼻をつまんで嫌がるしろものだが、明報は飛ぶように売れた。最初は社説や政治記事なんてどうでもよかった。金庸の小説さえ読めれば人は買ったのだ。

おかげで明報は大手紙の仲間入り。独自の報道姿勢も徐々に評価され、中国共産党よりだったり、逆に自由主義よりだったりする既存紙とは一線を画す「香港の顔」としての地位を得た。

金庸についてはほかに色々武勇伝はあるのだが、それはもう語る必要はない。
ジャーナリストというのは、かくあらねばならないというのが、私の理想だ。

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村上世彰は、どうも堀江貴文に輪をかけて、一部の層に人気がないようだ。

私にとっては一角の人物であると思えたのだが。個人的に、今回の逮捕は残念なことだ。彼は総会屋を葬り去る時流を作り出せたかもしれない人物の一人であり、言動は立派なものだった。

彼が交渉をたたかってきた、大企業の経営者たちに比べると遥かに好感が持てた。
相手方が、”社会の木鐸”であり、村上が通産官僚出身だとか、そういうレッテルとはかかわりない評価だ。

しかしインサイダー取引については、本人が認めてしまった以上、どうしようもない。

村上は、かつてニッポン放送の株主総会で、経営陣からの妨害で(マイクの音声を抜いて会場に声を届かなくさせるというものだ)発言を封じられた。村上の個人的な友人であり、悔しい思いを打ち明けられていた堀江が、復讐戦の意味もあって、ニッポン放送への買収を仕掛けたというのは、いまは消去された社長日記などから推察していた。

そのあたりのいきさつもあり、村上は、司法を前にどのような態度をとるか、感情面でも難しい判断を迫られたのではないだろうか。
ソースがなくて申し訳ない。これは私の個人的な憶測だ。

ところで東京地検特捜部は、ここのところ、次々にライブドア関連の人物を逮捕している。私の中で同地検の評価はだだ下がりの一方だ。
東京地検特捜部については、よい話をたくさん聞かされていたこともあり、「司法の正義の代弁者」としてのイメージを持っていたのだが。今は悪い印象がある。といっても明確なものではない。
なぜなら地検は、決してネットに己の顔を出さない。企業のようにプレスリリースやインベスターリレーションズを出してくれれば、その文面から感情を推し量ることができる。しかし、彼等がやるのはコネクションのあるマスコミに情報をリークすることだけだ。
そういうわけで、パソコンの前に座っているだけでは、彼等の顔を窺い知ることはできない。せめて記者会見に参加できればいいのだが。それはジャーナリストにしか認めらず、私のような忙しいばかりの貧乏労働者には夢また夢だ。

それから一部の投資家たちは、
「自分の投資している株が下がったのは村上ファンドのせい」
といって訴訟を起こすかもしれない。
実際にファンドに出資している、していないに関わらずだ。
そうなったとき、村上はインサイダー取引を認めてしまった以上、厳しい立場に追い込まれるだろう。
06/09/04 今のところ、そんな動きはまったくない。ライブドア株に投資していた人々と、村上ファンド周辺の銘柄に投資していた人々との差が全く分っていなかった。無知を恥じるばかりだ。

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