田母神氏の歴史観を適当だと思っていた
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20081121-432063.html
防衛省の外薗健一朗航空幕僚長は21日の記者会見で、自身が統合幕僚学校長時代の「歴史観・国家観」講座に「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバー2人を講師に招いたことについて「私の責任で実施した。当時は適当だったと思った。偏っているという意識は持っていなかった」と述べた。
同時に「今になって考えると、見方によっては、ややバランスを欠いているとの印象を受ける方がいるかもしれない」と釈明した。
以上は共同通信の配信記事を日刊スポーツが掲載。
やはりな。
韓国の中央日報、日本語版がすでに以下のように報じていたが、この新聞社は事実誤認も多く信用できないので、保留にしていた…(繰り返すがノムヒョンびいきの私は、中央、朝鮮、東亜の3大紙が嫌いだ)
歴史を歪曲した団体会員が自衛隊幹部に歴史教育/日本
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=107524&servcode=A00§code=A00
彼らの講義は、外薗健一朗・現航空幕僚長が統合幕僚学校長を務めていた昨年7月から今年3月まで行われた。防衛省の関係者は「この期間、大将や将軍に昇級する前に自衛隊の高位将校を含む390人が統合幕僚学校でこの授業を受けた」と話している。
ま、そういうことだ。後任がしおらしいポーズをしてみせるというのも、安い芝居さ。
ウソで塗り固めた戦争美化を「信じていた」と強弁すれば手もなくロッキングチェア左翼は騙されるし、「一読して不適切だと思った」という発言との整合性も考えてみない。
ウソを吐く側はもはや、今になってウソが少しづつばれること自体を、大して危険に感じてもいない。その場その場のポジショントークを真に受けるおめでたい連中は、最初から問題にならないし(つくづく情けない話だが)、大衆は時事をひとつなぎに考えてみるには日常が忙しすぎ、瞬間の印象こそがすべてなのだから。瞬間の印象こそがすべて、という現状は腹立たしいが、しかし「啓蒙」によってにわかに改善しようがない問題だし、だからこそ、ウソを吐く側の真意を暴き、相手の意図を白日のもとに曝してデマゴーグを止めねばならない。
ただ、こうした主張の矛盾を一つ一つをあげ足取りしてもムダで、それはしょせん仲間内で「陰謀論者は脳たりん」と合唱して幸せな脳内麻薬を分泌して、はい解散、というのと同レベルだが。
しかし、すべてをつなぎ、ストーリーを明確にすれば、大衆に強い「印象」を与えられるはずだ。なにより自意識がお大事の知識人が行動しなくても、ジャーナリストや左派の議員にはしっかりした論陣が張れるはずだ。
ウソを吐く連中、特に政治のためにきわめて意識的にウソを吐く連中。そして目的を達したあと、もはやバレても影響力がない状況なら、さしてとりつくろう必要もないという連中は…優勢だが、しかし、まだ現状を過信している。人々はまだウソに対して怒るだけの気持ちを失っていないし、取り返しのつく段階にある。
ああ。匕首理論は、アホウの知識人や左派新聞の軽蔑をもって迎えられる一方、大衆に強く浸透し、右派勢力の拡大に寄与した。両者を分断したうえで、攻略するという、実に巧妙なデマゴギーだった。しかしその二の舞にはならない。させない。日本にいるのは、すべてが役立たずのクズばかりじゃない。共同の記事だって、媒体に少しは勇気が残っているからこそ、こうして配信されたんだ。