東方不敗の幻想
インターネットのジャーナリズムについての覚書

touhou_huhai@gemini.livedoor.com
 



ペシャワール会をバッシングして、イラクの人質事件のように追い詰め、活動できなくしてしまえば、週刊オブイェクトのような連中はしごく満足するだろう。

その結果、農地復興はだめになり、ケシ栽培に対する抑制効果は失われ、ケシを資金源とする武装集団は強大化する。それはアフガニスタンのある勢力にとっては歓迎すべきことかもしれないし、めぐりめぐって日本の「先軍思想」家諸氏にもうっとりするような未来だ。

派遣先の治安が悪化すればするほど喜ばしい。自衛隊に被害が出る危険が増せば増すほどすばらしい。自衛官が死ねば、さらに強力な武装、部隊編成の必要を訴える好機になる。
敵が強く、凶暴になればなるほど、かっこいい兵器をかっこよく使う理由が増え、国際支援だろうとなんだろうと、まずは軍隊が尊重され、その意志が優先され、その崇拝者が自分の正しさを証明することができる。マルスの信徒は威勢を強める訳だ。

つきつめていえば、ああした軍隊崇拝者は、ターリバーンを憎んではいない。これは本当だ。むしろターリバーンが強ければ強いほど、優れた戦闘力を持っていれば持っているほど歓迎なのだ。(実際はターリバーンは一枚岩の組織はないのだが…そんなことは連中にとってはどうでもいい)
彼等が憎むのは、軍備を不要にしようとする連中。ペシャワール会のように、戦いよりも大切なものをうったえ、軍隊の偉大さや素晴らしさをくもらせる連中だ。

【追記】2008/08/31
農業部門の熟練した幹部を誘拐、殺害することはまさにペシャワール会の活動に著しい打撃を与えるのであり、これでペシャワール会が撤退すれば、襲撃した側にとっては喜ばしいだろうし、日本でもバッシングしている人々は同じように大歓迎するわけで、期せずして両者は互いの利益(と信じるもの)に寄与している訳だ。



だが止めようがない。
社会が閉塞すると、人は軍隊にすがる。いわゆる軍事オタクとは別のレベルで。自らを帰属させられる力、強さを求める。


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ああ。くそ。ペシャワール会の一件がどうにも。
幹部の死よりも、それをエサにしたバッシングがたまらなくイヤだ。

戦前もこんな感じだったんだろうか。
どこにも出口のない閉塞感。
政府や軍部の邪魔になる存在を、つぶしてまわる「有志」の「小国民」たち。
息さえつけない。



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過剰なメディア露出をしない。実務の団体だから。
でも言葉を惜しんでは伝わらないものも…いや、心ある人には伝わる。

どっかの自称ジャーナリストだとか、国際事情通だとか
「善意だけではナイーブすぎた」みたいなこと言ってるけど、
なにか書く前に関係者に取材すれば?現地いくのは怖くても、ペシャワール会は日本にも事務局あるし、会から離れて在籍していたスタッフだっているんだぜ。ブログなんて放言するためにあるんだけど、言葉を商売にしている連中のくせに少々おそまつに過ぎる。

むこうの事情なんてペシャワール会が一番よく知ってるに決まってるだろ。
会報を読んでいるだけで、もう数年前からどんどん事情が悪化していて、活動を続けるのがいよいよ苦しくなっているけど、ここで撤退すればどうしても現地の人だけでは経済的にも技術的にも耕地を維持できなくなって、これまで積み上げてきた努力が水泡に帰すからって、こらえてやってきたのはえんえん書いてあるじゃない。

「タリバーン」という一枚岩の組織が動いたものでもないし、パシュトゥン民族の総意でもないし、それぞれの思惑がある沢山の部族がいるんだし、テレビや新聞の単純化された図式がおかしいと感じるなら、せめて文献調査ぐらいしろよ。

なにも知らない人々が、悲しみや不条理から自分の心を守るために「被害者が悪い」「危険地域で活動したNGOが悪い」と切断処理をして、安心を得ようとするのはやるせないけど、仕方ない。そういう大衆に迎合したい新聞、テレビ、雑誌が客の望むとおりに情報を組み立てるのも仕方ない。

でも「自分は盲人の国の開き目だ」と信じてる、自称プロの諸氏まで、権威ばった口振りで、なにも調べず、政府広報と外電だけが頼りなテレビや新聞の報道をなぞって放言するなら、百害あって一利なし。フリージャーナリストなんて淘汰されてしかるべきだろ。とっとと全員くたばれ。

今度のことは、まず「事実はなんだったのか」から始めない自称ジャーナリストはとっとと仕事干されて潰れちまえ!

【追記】2008/08/29
週刊オブイェクトあたりは、
自衛隊のアフガン派遣の邪魔だから、ペシャワール会は出てけ、ってところなんだな。軍隊こそ、戦争の喜びこそ第一。

そういう連中が多数派なんだろう。
そして、彼等はありとあらゆる非難を浴びせながら、賢明にもパソコンの前にかじりついて、決して死の危険に身をさらすことはない。俺と同じだ。

そうだよな。干上がってダメになる耕地や井戸は、ご立派な在宅軍事専門家先生のものじゃない。食糧や水不足に見舞われるのは彼等じゃない。
それに対して、海外派遣実績を積み重ね、ますます自由にかっこよくなる自衛隊は彼等の最愛の存在なんだ。

パシュトゥン族なんて全員テロリストだから希望を失ったって、死んだってかまわない。その人たちのために踏み止まって働いたペシャワール会なんて「敵」だよな。自衛隊が派遣実績を積むことの方がぜんぜん大事だよな。



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ああとうとう
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008082601000313.html

くそ、くそ、くそ。こうなってしまうのか。どんどん活動が難しくなっていると会報にあったけど。

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六本木で働いていた元社長のアメブロ
http://ameblo.jp/takapon-jp/

生きていてくれれば、とりあえず生きていてくれればいい。


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