無精日記

ときどき書きます。

Beginningプロモーション『英姿颯爽』

2015-04-16 23:55:04 | 見物
 at 大塚・萬劇場。マチネとソワレ、1日でA/Bの両班を観劇。演出は昔トラッパーで慣れ親しんだ高梨由さん。細かい動きやくすぐりの台詞が可笑しい。後景に退いた人物が小さな芝居をしていたり。

 男性陣は格好良い。
 女性陣はみな可愛いがとくに永原あやさん(*^_^*)。

 安納サオリさん。身を捨てて笑いが取れる、すばらしい才能の持ち主。女優(レスラー)の先輩、広田さくらや斎藤啓子を想起させる。自分で自分を笑う、客観視して演出できる力と、自分で自分にウットリするナルシストの感性とを持ち合わせれば、リングでも試合・相手・観客を支配することが出来るようになるかもしれない。可能性を感じる。

 石塚みづきさん。前半、導入に近い部分で、顔を顰めて「バッカみたい」と吐きすてるところ。その表情と言い方が、フラれた直後に男性に好意を寄せられて、相手にしたくないような少し嬉しいような、微妙な感情を見事に表している。場の空気をキュッと引き寄せ持っていく、力のある役者さん。一時お休みするのは残念ですが、ひとまわり存在を大きくして帰ってきて欲しいです。 
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渋谷らくご4月四日目13日(月)

2015-04-13 23:21:33 | 見物


 18:00-19:00は「ふたりらくご」、先月見た喜多八・ろべえの回と同様、親子会。
 鯉八は奇人。
 御神酒徳利は、鯉昇師の弟弟子昇太師のCDで聞いたことしかなかったので、ところどころ違うんだなあ、と。調べたら今日の鯉昇師のほうが主流なのかな。言い立てが心地よい音楽のよう、善六さんの、俗物というか小人物というか、でも要領が良くてお調子者ぶりが可笑しい。

 20:00-22:00は、私が見ている中では神回のひとつになった。キュレーターのサンキュータツオさん、カメラマンの橘蓮二さんが不在で、演者のひとり松之丞さん曰く「見捨てられた回」だがいやはや。見れなかったタツオさんは残念でした。
 昇々は狂人。
 身体の動きを最小限に、声もめいっぱいは張らないで、表情ですべてを語らんばかりの遊雀師。こまっしゃくれた小僧さんがかわいかった。
 松之丞さん私は初めてだけど爆笑爆笑大爆笑。笑いを取ることに貪欲な人ですね。
 圓太郎師の火焔太鼓も初めてで、志ん朝師匠のものと基本的な筋は一緒なんだけど、アレンジが行き届いていて面白かった。貫禄でした。
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渋谷らくご4月二日目11日(土) 17:00の部

2015-04-11 23:25:29 | 見物
 4/11(土)17:00-19:00 渋谷らくご。

 鯉斗さん。「スカイライン」「助かり暴走」「僕らのタオル」などの用語を学ぶ。

 こしら師、自分を含めた世の中の全てを小バカにした風情がおもしろい。

 そのこしら曰く“茹で上がった雷魚”鯉昇師(笑)。茶の湯は何年も前に聞いて以来。言い回しを変えたり省略したり付け加えたり、くすぐりも同様、当然のことでしょうがチューンナップしてました。
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コルバタ『向かう先は青コーナー』

2015-04-04 23:48:32 | 見物
 志田光、主演の名に恥じぬ大熱演。以前、skyZAプロジェクト『怪獣の泣いた夜』という作品でも志田を見たが、自分のすべてを役柄にぶつけて小細工なしにまっすぐ演じており好印象だ。なんなら、リングの上より舞台の上のほうが僕は好きです(笑)。

 広田さくらと日向小陽が達者。
 驚いたのはキラ☆アン、奥行きが深い存在感、身体もでかいが貫禄がある。

 MARUの作・演出、サスペンス仕立て、ハッピーエンドではないので、後味に複雑な余韻があった。
 僕の見た4/4(土)は、14時の回も17時の回も、劇中の対戦カードが志田光&香川照子vs真琴&野中美智子。役者でリングアナの野中のプロレス初体験がが見れました笑。

 at 谷中・戸野廣浩司記念劇場
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『がむしゃら』

2015-04-02 00:40:19 | プロレス
 安川祐香/安川結花/安川惡斗という人間を、これでもかというぐらい突きつけてくる作品。
 若いながら、安川さんのこれまでは困難の連続だ(本人は、みな誰しもが1つか2つどれかの要素は持っているというが…)。

 病気、病気、病気、怪我、病気、怪我。それでもそうまでしてプロレスを続けたい。それが何故なのか、何故プロレスでなければならないのか。僕には分からなかった。3/30上映後のトークショーでゲストの木村響子が、いくらやってもプロレスとは何なのか分からないと言っていた。やる側も見る側も、探し続ける過程なのかもしれないが、そこまでなぜ惡斗はリングに上がりたいのだろうか。

 作中、印象に残ったロッシー小川の言葉「惡斗は表現は巧くない。ヘタウマ」。僕には安川のレスラーとして魅力が分からない。しかしこれだけの振り幅を持つ“ヘンな”計り知れない人間性が、今後、レスラーとしてどう開花するのかには興味がある。見てみたい。まだまだ全然これから、未然の可能性を持つはずだ。

 すごい人間性の容量のある女性であることは思い知らされるが、近くにいて欲しいかと問われれば僕は苦手です(笑)。風香のニコ生で、加藤悠の語っていたエピソードが面白かった。遅れてバスに乗り込むと惡斗が「はるかの席、とっておいたよ~」「私はるかの似顔絵描いたんだ」。加藤は、「コイツ私のこと好きなんだな」と距離をとって冷静に振り返っていたが、ある人々からは誤解されそうなたぐいの振る舞いのように感じられる。


 この映画、誰よりもぜひ世IV虎に見てほしい。

 映像の中で、ゾッとするほど冷たい視線で世IV虎が惡斗のことを見ているシーンが2回ある。安川が最初に愛川ゆず季に挑んで負けたリング上と、夏樹☆たいようの引退興行の試合後。明言しているように、嫌いなんだろうし合わないんだろう。さっき書いたが僕も好きなタイプではない。
 ただ、惡斗を、戦いの場で受容することが、世IV虎の選手としての成長、人間としての成長にきっとつながるはず。表面的に、ぜんぶ演技に見えるとかいう次元ではなく、嫌いなままでもいいからどこかで理解を、通じ合うことをしないと、一生、世IV虎は安川に対して引け目を感じ続けなければならなくなる。


 本筋に関係ない小ネタとして、西川口の駅を練習帰りの選手たちが通りがかるシーンあり。

 下の写真は4/1上映後のトークショー、同期の現ワールドオブスターダム王者・宝城カイリと。

 
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