無精日記

ときどき書きます。

『フィリピン人の父に投げっぱなしジャーマン』

2014-04-13 15:14:07 | 見物
 プロレスと演劇を愛する作・演出のMARUが、正面からプロレスという素材に取り組んだ傑作。MARUさんのプロレスを大切に思う気持ちがあふれている。泣ける。
 床田菜摘の、感情の表現力、醸し出す空気感がすごい。朱里も負けずによく頑張った。
 おばさん役の大星さんの破壊力もすごすぎた(笑)。登場シーンは少ないが、天晴さん安定の可笑しさ。試合シーン加藤悠可愛かった。勝愛実にも貴重な経験になったかも。
 本線のシーンではないが、とうま君がトッコに言った、「(コンビを解散しても)適当に待ってるよ」という台詞に、松本ハウスの『統合失調症がやってきた』を連想したり。

 主催:レイナコーポレーション at 谷中・戸野廣浩司記念劇場
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山田ジャパン『記者倶楽部』

2014-04-08 23:16:39 | 見物
 社会悪を暴く報道の使命、のようなテーマが、あまりにもストレートなメッセージで伝えられ、捻りがなくて、やや物足りない。
 ただ、エネルギーの森一弥さんはほんとに巧いね。

 at 赤坂RED/THEATER
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『ハルジオン』スターダムプロモーション

2014-04-05 23:56:16 | 見物
 去年11月の上演と同じく、大野清志さん演出だが、枝葉が整理されたようで、かなりすっきり伝わる。
 使用曲も前回から1曲「22才の別れ」が減り、「我が良き友よ」「あの人の手紙」「青春の影」「今日までそして明日から」の4曲。

 単純に「よかった」「面白かった」という作品でなく、複雑な余韻がある。例えば学生運動について、いい悪い両面が描かれ、判断は観る者にゆだねられる。

 前回も同様だったが、昭和篇の役者さん(とくに明日香と花子)が強い印象を与えやすくておいしい。花子の、滝本に謝るときの土下座は去年はあったっけ? 吉冨かなえさんの、感情がほとばしるような演技がとても良い。明日香役は、前回の床田菜摘さんが飛びぬけて良かったので…
 比べると、平成篇は、謎ときに関心がとられがちなぶん、役者さんは難しいですね。

 滝本の足が不自由な伏線は、最後につくづく効いています。

 at 谷中・戸野廣浩司記念劇場
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