無精日記

ときどき書きます。

上野鈴本演芸場7月中席(7/16)・夜の部

2013-07-16 23:26:55 | 見物
前座・柳家圭花『道灌』
春風亭一蔵『芝居の喧嘩』
太神楽曲芸・翁家和楽社中
柳家さん生『藪医者』

柳亭 市馬『高砂や』
 謡を都都逸等と間違える個所、自慢のノドを生かして聴かせる。
 R-18 に引っかけたくすぐりは今日は無し。

粋曲・柳家小菊

三遊亭白鳥『シンデレラ伝説』
 この日もマクラで、「8時まではダメ、師匠はエッチな根多はダメですと、席亭に言われた」「さいごは東京ホテトル音頭の大合唱ですか?」。
 しかし、むしろ主任の喬太郎より自由すぎる下ネタのかずかず「ジャックと豆いじり」「バックオーライ」「ちんこが大きくなったのは、祈祷が効いたからだ」などなど。

林家たい平『長短』
 師匠の演り方は、長さんに重点があるよう。その相手の短気ぶりは、あまり目立たない。

お仲入り

漫才・ロケット団
 楽屋で白鳥に、言えば受けると教えられたらしく、ボケの三浦さんがしゃべりの合い間合い間に「ちんこ」を挟む。次の文左衛門師がこれに怒って乱入。「暴力団ですか?」

橘家文左衛門『ちりとてちん』
 「まったく小学生レベルだ」と、前のロケット団をくさす。
 とか言いながらみずからも、いちど「ちりとてちん」を「ちんこ」と言い間違える(笑)。
 あと、驚く場面で「じぇじぇ?!」って口走ってた。

奇術・アサダ二世

喬太郎 夏のR-18 ※主任の喬太郎は性的な表現・残念な描写が含まれる噺を申し上げる予定ですので予めご了承ください。
柳家喬太郎『宮戸川』
 通しでこの噺を聞くのは初めて。喬太郎師の悪人の造形に引きこまれる。
 風邪で、声を出すのがちょっと辛そうでした。
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上野鈴本演芸場7月中席(7/13)・夜の部

2013-07-13 23:27:42 | 見物
入船亭小辰『金明竹』
 後半だけやったんだけど、個人的には逆に前半だけのほうが良い。言い立てのところ、いまだによく分からないんだもん。

太神楽曲芸・翁家和楽社中
柳家さん生『浮世床』

柳亭 市馬『一目上がり』
 今日の“サラッとくすぐり”は、七福神のなかで弁天様が女1人「まちげえが起きねえか」「そういう性的描写はしねえんだ」。

粋曲・柳家小菊

三遊亭白鳥『スーパー寿限無』
 マクラ「きょう来るまでR-18の趣旨を知らなかった」「ちんこ」「8時まではダメ、師匠はやっちゃダメですと前座さんに言われた」「東京ホテトル音頭、歌いましょうか」。
 ダメなはずの下ネタをはさんでいく「芸人がヤッホーって言いたくなる嬉しいときは?」「ファンの女の子とヤレた時」。
 交替出演の百栄師はストーリーから発想する新作のように思うが、白鳥さんはギャグ、言葉遊び、洒落から話を作っている気がする。

林家たい平『粗忽長屋』
 笑点メンバーの名前を出せば必ずウケを取れますね。
 通常の下げからさらにもうひとひねりあるのは、たい平師匠オリジナルですか。

お仲入り

漫才・ロケット団
入船亭扇辰『野ざらし』
奇術・アサダ二世

喬太郎 夏のR-18 ※主任の喬太郎は性的な表現・残念な描写が含まれる噺を申し上げる予定ですので予めご了承ください。
柳家喬太郎『吉田御殿』
 また『あまちゃん』がマクラに登場。今それだけが楽しみなんだとか。
 この噺、ひさうちみちおの短編漫画を連想させられる。
 庭に埋められた人骨の供養に酒をかける、と軽く、さっき出た根多にふれる。


 『喬太郎 夏のR-18』3日めは、早くから券を求める列が長く、超満員。こんなに混むと、4日め日曜日は行こうかどうか迷うなあ。
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上野鈴本演芸場7月中席(7/12)・夜の部

2013-07-12 23:04:43 | 見物
入船亭小辰『真田小僧』
太神楽曲芸・翁家和楽社中
柳家さん生『替り目』

柳亭 市馬『かぼちゃ屋』
 今日の“サラッとくすぐり”は、与太郎と客とのやり取りで「殴るなんて残虐なことはしねえよ」。

粋曲・柳家小菊
春風亭百栄『露出さん』
 パーマの百栄師まだ見慣れない。
 このネタ初めてだったんで大爆笑。「町内の時計になれや露出狂」。三代目金馬師匠の『孝行糖』の冒頭で「さきざきの時計になれや小商人」っていうのを聞いてたから、可笑しかったなあ。

橘家圓太郎『化け物使い』
お仲入り
漫才・大空遊平・かほり
入船亭扇辰『麻のれん』
奇術・ダーク広和
 圓太郎さんが終わった時点で、15分ぐらい押してたんですよ。それを色物の先生たちと扇辰さんでさくさく時間を切り詰めて、8:10にトリへ渡す。すばらしいチームワーク。
 色物さんは短くしやすいかもしれない(それでも広和さんは、昨日と同じ構成を、喋りと手数を減らして対応)が、扇辰さんマクラをふらずいきなり根多に入ってぴったり仕上げる。おみごと。

喬太郎 夏のR-18 ※主任の喬太郎は性的な表現・残念な描写が含まれる噺を申し上げる予定ですので予めご了承ください。
柳家喬太郎『赤いへや』
 後半、しだいに緊迫が高まる。地語りや他の人物の台詞では笑いが起きるが、主人公になると場内シンと静まり水を打ったようになり、その狂気に引きこまれる。
 扇辰師の、按摩が枝豆食べたりする仕草は、落語のなかでしごくまっとうな表現だと思うが、喬太郎師は演劇的?よく言われることか、でもそれにとどまらない気もするし。あ、『赤いへや』にも按摩さんが出てくるんですが、「こちらは酔ってのれんと蚊帳を間違えちゃうような陽気な按摩じゃなくひねくれてて」と、くすぐりにしてました。
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上野鈴本演芸場7月中席(7/11)・夜の部

2013-07-11 23:56:02 | 見物
春風亭一蔵『猫と金魚』
太神楽曲芸・翁家和楽社中
柳家さん生『出来心』

柳亭 市馬『粗忽の釘』
 夫婦の会話に、地で「私は性的な表現はしませんから」サラッとくすぐり。

粋曲・柳家小菊
林家彦いち『掛け声指南』
 百栄/白鳥〈交替出演〉のさらに代演。初日から休むとは、と軽く揶揄。
 また、本来つぎのたい平さんが仲入り前だが、遅れていると連絡があったらしく、入れ換えて彦いち師の後がお仲入りになるという。
 しかし一転して、たい平さんが間に合う。お仲入り予定通り。『掛け声指南』なので前半にたっぷり入れたフリを、回収しきれず慌てて降りざるを得なかった彦いちさん無念(笑)。
 
林家たい平『禁酒番屋』
 そんなことはおくびにも出さずたい平さん。前座さんの勘違いだそうで。小遊三、好楽の笑点ネタをまじえつつ。
 二番番頭さんは「伊達直人」を名乗り、酒を偽装するに使った上物はランドセル、五合徳利の中身は「飲んで覚える漢字ドリル」だとか。

お仲入り(笑)

漫才・大空遊平・かほり
入船亭扇辰『お血脈』
 掟破りに根多帳を手に持って登場「10分前に来たばかりなので確認しないと…」じっさいにヒザ前は、これまで出たものもこれから出る真打根多も避けなければいけない、難しいポジション。「誰が手を抜いたかわかる… 『掛け声指南』… ねぇ?(観客笑)」。
 石川五右衛門は五右衛門風呂で、「東京ホテトル音頭」を正確な音程で歌う。さすがミュージシャン。

奇術・ダーク広和

喬太郎 夏のR-18 ※主任の喬太郎は性的な表現・残念な描写が含まれる噺を申し上げる予定ですので予めご了承ください。
柳家喬太郎『雉政談』
 同期の扇辰師のホテトル音頭を讃え、「芸というのはタテの継承だけでなくヨコにも継承される」などと言っているところに着替え終えた扇辰さんが乱入。
 マクラで、『あまちゃん』に引っかけて鈴本までの途にアメ横を通った話。どういうふうに R-18 なのか、実例として、小泉八雲の『幽霊滝の伝説』の小咄。
 キジになった父親の仕種、顔芸。喬太郎師の“表現力”に感じ入る。
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