無精日記

ときどき書きます。

渋谷らくご3月四日目16日(月)

2015-03-16 23:30:57 | 見物



 渋谷らくご3月の四日目、18:00-18:55の夕席は「ふたりらくご」。師弟による親子会。ろべえさん『お見立て』。喜多八師匠は『寝床』、被害の描写がエスカレートしていくさまが、ならではで可笑しい。枯れて洒脱な面と、ほとばしるハイテンションが両立してらっしゃる。

 20:00-22:00は「まくら王」。羽光は、同じまくら王の12月に聞いた「セックスできるかランキング」に比べれば、ゲスさが物足りなかった(笑)。宮治は笑いの取り方や心持ちがゲスい。と思ったら鯉斗の語ったエピソードのひとつ、ナニがポーンと飛んでった、が一番ゲスかった(笑)。その中にあって市楽は一条の爽やかな風か。昇々は、ゲスいゲスくないの次元ではなくホンモノ。
 トリの志ら乃師。当初の決めだった“誰か1人の”まくらを採用して根多を決める、のみならず複数のまくらを、導入、くすぐり、オチに散りばめた素晴らしさは言わずもがな、文七そのものの出来が素晴らしかった。聞くのは華名も出たライブに続き2度め。その時も感じたが 江戸っ子の“肚ん中に何も無い”人の好さを熱演して、五十両をポンと渡す行動に説得力がある。
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渋谷らくご3月二日目14(土)14:00-16:00

2015-03-14 23:52:47 | 見物
 客席の女性比率が高かった。
 文左衛門師匠の『猫の災難』最高でした!視線、表情、仕種が絶品。橘家文左衛門かわいい。
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激弾BKYU『そろそろ月に帰ろうか』

2015-03-12 23:44:26 | 見物
 泥臭く、人間の“生”や可能性を讃える、BKYU節。前日に、人間の負の側面をむき出しに描いたザ・チョンマゲ群団『DONZOKO』を見たばかりなので、よけい対照的に感じられた。
 『そろそろ月に帰ろうか』は再再演。自分は2003年の公演を観ていて(→激弾ホームページ)、ああ前は今村有希さんが双子の巫女の片割れをやっていたな、とか、♪右チ●チ●右!左チ●チ●左!♪とか、今回みるまで忘れていたことがつぎつぎ蘇ってきて懐かしかった。

 at 中野ザ・ポケット。
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ザ・チョンマゲ群団『DONZOKO』

2015-03-11 23:39:31 | 見物
 ゴーリキーの『どん底』の翻案。人間の不信感や絶望をありのままに描く。
 登場人物全員が欠点も含めた人間性むきだしのなか、石塚みづきさん演じる雪江だけが可憐で潔癖。ぴぃちゃん(吉冨かなえさん)がツイッターで「良い意味でズルい!笑」と言ってたのは、それを指すのかと。ただ、その潔癖さ・純粋さが、最後の狂気にも似た激しい誤解を生んだのか、とも。

 at 大塚萬劇場。
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散歩道楽解散公演『ゲジゲジ』

2015-03-04 22:25:59 | 見物
 散歩道楽さんの作風の一面に、人の心の暗い部分、闇だったりコンプレックスだったりを曝すところがあると思うけど、今回最後で、それが塊となったような、原点のようなお芝居。
 そして、これも他の作品と同じように、少し前を向く、少しホッとする幕切れ。

 これまでたくさんの作品を見させていただき、楽しませていただきました。有難うございます、おつかれさまでした。

 下北沢・小劇場「楽園」、3月10日(火)まで。
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