自転車やのおばあちゃん

自転車の鍵をなくしました
スペアも見当たらず。

会社の駐輪場におきっぱなしだったので
とりあえず、近くの自転車やへ


昔からの自転車やさんで
普段は営業してるのか心配な雰囲気
ズラーッと自転車が並んでるわけでもなく
おばちゃんとおばあちゃんしか見たことがない。

だめもとでズルズルひきづっていった。

「すいませーん。鍵のスペアもなくしちゃったので
とりかえたいんですけど・・・（できます？）」

出てきたのはおばあちゃん。

・・・

「はいはい」と奥から取り出してきた大きなペンチ。
パチーンと鍵を切り、ネジを緩めて外す。
新しい鍵のセットを持ってきて、袋を破り
テキパキと固定させる。

預けてあとで来ようと思ってたけど、
あまりの手際よさに見とれてしまった


ついでに自転車がぐらつくので押さえてた。
私で日陰にならないように

作業に不安定なところはまるで感じない。


さっさと終わり、
「今度は鍵がみっつあるよ。キーホルダーつけたげようか。」
「はい、お願いします！」（どんなのかな・・・）

むふこれか！かわいい。


しかも奥でなにか書いてる。

？？？

残りのスペアに札をつけてくれた


『26　ブルー　自転車』

あ、私の自転車の色だ。しかも26インチってことだろう。

わかんなくならないように書いてくれてた。
素敵すぎます

おまけに空気も前も後ろもパンパンにいれてくれた。

かわいい働き者のおばあちゃん。
くすんだピンクの足袋が目にやきついてます

自転車、今度は鍵なくさないようにしようっと