★LABO cafe★

日々発見の毎日を、ぽつぽつと綴ります。お菓子作り、フラメンコ、音楽フェス、入院日記。

介護施設のひとびと

2014-01-25 00:09:18 | 親のこととか。
今日は有給をとり、お義父さんの医療センターから施設への移動でした。
はじめて介護タクシーに乗りました。
センターをでるときは、看護師さんやリハビリの先生が会いにきてくれたり、見送りもしてくれました。

●介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム、特養)は、基本的には終身。
主に、自宅での介護が難しい方が入所しています。
老健もそうですが、施設入所は「要介護状態」であることが入所条件です。

●介護老人保健施設(老人保健施設、老健)は、基本的には3ヶ月単位で入所。
一時的に入所して、在宅に戻れるようにリハビリするのが目的。
で、戻れなさそうな人は特養へ。
特養より入所しやすいということから順番待ちのため利用する人も多い。

今回は、後者の老健です。

見た目は、マンションのような造り。
入ると、デイサービス利用の方々が歌をうたってたり
なにやら賑やかでした。
部屋も清潔で、お義父さんも気に入った様子。

先生や介護士、ケアマネージャー、看護師の方々から
さまざまな説明や入所プランのお話があり一段落です。

ま、これからなんでしょうけど。


ふと、父を思い出しました。
施設の方々が明るく迎えてくれてうれしそうだった父。
病院を出る時も看護師さんたちに見送られてた。
その父は老健に着いた日に誤飲し危篤となってしまった。


施設は足りない。
特養は圧倒的に足りない。
うちにも帰れない。
介護士も足りない。

医療福祉に関わるしごと、間違いなくわたしにはできない。
志す方々は、ほんとにすばらしいと思う。
そんな方々の朗らかさに患者も家族もゆるむ瞬間がある。

自分はまだ甘いな、と思う。

とにかく、
今日はおつかれさまでした。

いちばん感謝すべき人たち

2013-01-06 15:18:39 | 親のこととか。
いちばん感謝すべき人たちに会いに行った。

年末も来たけど、やはり新しい年のご挨拶しなきゃね。
今年は巳年。
母の干支である。
そっか。生きていたら72歳。
父は3歳上なので75歳か。

ふたりが入院してたころはそれぞれの病院に毎週通ってたこの電車。

ちょっとした旅。

到着して、お花と
父が好きだったタバコを買った。
ちょうど巳年のファンシーなカードがあったので買ってみる。

納骨堂はほんとに便利だ。
いつも清潔で、いつでも行けて
鍵を開けてくれる。
椅子に座っていろいろ話す。
心の中で。
カードにメッセージを書き、タバコと置く。


あんまり来れなくてすみません。
また一年、見守っていてください。

しばらくボーッとして帰る。
それだけのこと。
必要な時間。

母の三回忌

2012-04-22 03:14:46 | 親のこととか。
実は最近まで忘れてた。

このところ、なんだかネガティブでぐんにゃりしてるところ
「こんな時、あの人ならどうするんだろ。。」と母のことを思い出してた。
とても努力家で芯の強い人だったので
文句も愚痴も言わず、コツコツと続けるんだろう。
いろんなことをあれこれ思い出して、自分の甘ったれっぷりに気づく。

で、ハッとしたわけです。
もうすぐ三回忌だと。
親不孝だわ。



読経前に僧侶が「阿吽の呼吸」の話をしてくれた。
全部覚えてないのだけど、ちょっとおもしろかったから備忘録まで。

人は海から生まれる。
赤ちゃんの時、お母さんのお腹の羊水は海と成分が似ている。
海の潮の満ち引きは1分間に18回繰り返す。
人の呼吸も1分間に18回くらいと言われる。
その倍の36は、人の体温。
またその倍の72は、1分間の脈に近い。
またその倍の144は、血圧。
それぞれ繋がっている。

人は満ち潮で生まれ、引き潮で死ぬ。
阿吽の呼吸は、はじまりと終わりの音。
すべてにはじまりと終わりがあること。

そして、読経がはじまり、最後は般若心経。
「形あるものはなくなる」

般若心経だけは覚えた。
最初は、すべて無くなるんだからこだわりを捨てなさい。
無駄なものに執着するのをやめなさい。

という意味だと思ってた。

どうせなくなっちゃうんだよ。
それだけじゃない気がする。と今は思う。

あれから1年。

2011-04-19 15:29:33 | 親のこととか。
昨年、四月二十日の朝に他界した母。
今日、十九日に一周忌の法要をしてきました。

去年の今日は、今と同じアルバイトをしていた。
14時頃、病院から連絡が入ったので社長に話して早退。
急いで船橋の病院に向かった。
ちょうどこの時間は電車の中。
今晩は、病院に泊まることになる。



あれから一年。
もう何年も前のことに思える。
今回の法要の連絡をお寺にしたときも三回忌の、、と言ってしまった。
こんなだから正月もうっかり鳥居をくぐって、あせってもどったりしてた。
まったく親不孝な娘だ。

日々の生活の一日、
一週間、一年はあまりにも早く感じるのに。

どんなに悲しかったことも
逃げ出したくなるような思いも
いつまでも続かない。
終わりはちゃんとあって整理もついてくる。

傷はどんどん薄くなり忘れてしまうほどになる。
そうやって痛みを覚えて強くなる。
薄情にすら思える。

でもその繰り返しが
必要なことも、わかってきた気がします。

雨のお通夜と告別式

2010-04-23 22:44:20 | 親のこととか。
お通夜当日は雨。さすが雨女。
父方、母方の親族が集まる。
三年前に集まっている。父の時です。
もうこの顔ぶれで集まることはないんだなーと思う。
人の死は人を集める。

母や私の友人が駆けつけてくれる。
こじんまりとした葬儀だけど、何度も目の奥が痛くなる。

良かったね、お母さん。
これからはゆっくり休んでください。
おばあちゃんもお父さんもいるよね。

その日は、一同幕張のホテルに宿泊。

翌日の告別式も雨。まったく。

菊を使わない洋花に囲まれた棺の母。
中には、数枚の写真、愛用してた扇子、
見つけたバースデーカードは小学生だった私から母へ贈ったもの。
私のへその緒も一緒にいれた。
へその緒は、あの世で生前子供を産み育てた証明にするとか。。
子供を産むという事はそれぐらいに偉業な事なのですね。

荼毘にふされている間の精進落とし。
やはり高温で焼かれていることを思うと声にならなくなりました。
なんとか献杯の挨拶を終えた。

一時間半後。
母の骨はきれいな瑠璃色の壷にはいった。
壷はじんわり温かい。

そして告別式が終わった。
斎場に戻り、遠方の親戚が帰り支度をする。
最後まで見送った。
集まったやさしい人たちは、またそれぞれの場所へ戻って行く。