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小学4年になった息子の夢は,ナスカの地上絵の秘密を解明することだ。(ちなみに,年長の時はガソリンスタンドで仕事をすることだったが,体力に自信がないので断念している。)
インディージョーンズのような派手なアクションはあまり好きではないし,危険なことは避けたい方なので,そもそも冒険譚とは縁が結べそうもないキャラなのだが,何しろ,古代への遺跡好きで,モアイ像だの,ツタンカーメンの謎の死。高山都市マチュピチュの魅力などと,遺跡図鑑を眺めては一人悦にひたっている。
なかでも,奴のお気に入りはナスカの地上絵だ。何せあの広大な南米の大地に,まるで,宇宙人の子どもが宇宙船から落書きしたみたいな絵がいくつもいくつも描かれている。そんなメルヘンチックなところが特にお気に入りなのだそうだ。
ところが,先日,新たな地上絵が発見されたという報道(ナスカ地上絵、新たに100以上発見 山形大グループ (朝日新聞) - goo ニュース)があって,夢の一部を砕かれたと悔しがっている。なにやら,山形大学の坂井という先生がコンピュータを使って航空写真を解析し,100近い新たな地上絵を発見したというのだ。(サンケイの記事もくわしい。)
新しい絵の発見とその謎解きは,息子にとっては,言わば,将来の夢であったので,新発見の報道に,先を越されたような焦りにも似た気持ち湧いたらしい。
ナスカの地上絵といえば,私財を投じて,絵の保全に務めたマリア・ライが有名だが,マリア・ライさんってきっと,今,愚息が感じているような純粋な気持ちをずっと持続できる粘りのある人だっただろうなあと想像してしまった。
息子のピュアな好奇心を羨ましく思う一方,マリア・ライのことを考えながら,ピュアの好奇心は決して子どもだけの特権でないことに気づき,今からでも,何かにピュアな気持ちで10年打ち込めば,ことをなせるかも知れないなどと,ヨコシマナな考えが浮かんできた。
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