人事の季節である。まあ，ひとごと だし，所詮，小さなコップの中の小波なのだけど，当事者にとっては雨あられ，悲喜こもごもなのである。
ひとごと ついでに 少し 評論家然としてみると，最近の我が社の傾向は，多様化とは名ばかりで画一化に大きくシフトしているのである。我が職場は，高卒だろうが短大卒だろうが大卒だろうが，学歴不問の実力主義が良き伝統という認識でいたが最近そうでもないのだ。
以前は入社のなかった名門中・高の出身者や旧帝大系からの人材供給がなされ，そういう連中が中堅から主軸のポストにつく段階にさしかかっているためか，それらの層が組織の主流を占めるにつれて，彼等の価値観・行動様式が首座を占める傾向が見られる。
多様化が幻想と化し行動様式や価値観の画一化が起こること。そういう現象は恐らく組織的には危険なシグナルだ。しかもそれは意図的にではなく自然にそうなってしまうことが，また，恐いのである。異なる思考が自由な競争を演じたとき，組織は活性化し新しいチャレンジが可能となる。
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