1日、多い日で8回も、変なメールが送信されてくるのだ。
待ち合わせ場所の確認や、返信しないことへの相手の苛立ち!
そんなメールに対して、自分が返信しない当事者なら、送信相手への軽視、侮辱であるだろう。
だが、送信相手は全く未知の存在。
当然、無視する。
だが、女性からの「至急連絡してね!」と再度のメールがきたのだ。
最たる不信メールは、5億円が当たったとの、「おめでとうございます!」のメール。
応募したこともない、メールの空間での「宝くじ」なのだ。
思えば、カナダのある富豪の遺族の娘からの手紙も郵便で送られてきた。
その遺族の遺産の相続先に、何故か当方が選ばれのだ。
そんなことは、到底、ありえるはずがない。
「あなたは、幸運にもママから選ばれたのです!カナダで待ちしています」
その遺産は、何と日本でのレートで20億円!
とてもあり得ない高額だった。
「カナダまで、来てください。お待ちしています」遺族の娘からの2度目の手紙もきたのだ。
当然、当方は無視したのである。
「ママの願いなのに、なぜ?カナダまで、来られないのですか?とても残念です」娘さんからの3度目の手紙だった。
それは、20年前のことだった。