Posted January. 09, 2002 09:13,
米国の時事週刊誌タイムは、最新号(14日付)で、韓国の組織暴力団(組暴)を2ページにわたって大きく紹介した。昨年1年間の流行語「組暴」が、ついに国際ニュースになったのだ。
タイムは「極道(The Way of The Fists)」というタイトルの記事で「韓国の組暴」は、時には大っぴらに愛国心を露わにする「不可思議な行動」をしたりもするが、大衆的人気を得ているだけでなく、韓国の政治、経済に影響力を行使している」と紹介した。
タイムは、昨年の8月初め、小泉首相の訪韓に抗議して、暴力団員が、ソウルの独立門公園という、公の場で小指を切る、いわゆる「断指儀式」をしたことを、「不可思議な行動」の一例に挙げた。
しかし、タイムは、韓国の暴力団は、このような断指儀式が、日本のやくざを手本としたものではなく、抗日運動の際、安重根義士が指を切ったことに由来するとしている。
同誌は、韓国では、組暴を素材にした映画が、爆発的な人気を得ていると伝え、その理由は、韓国人が、上司に対する服従、尊敬、犠牲を何よりも重視した時期を懐かしく思っているためであると分析した。
しかし、タイムは、恐喝や搾取、売春に手を染めるチンピラ集団を、まるで英雄のように持ち上げる傾向が韓国にあり、これは世界のどこにも見当たらない珍奇な現象だと指摘した。
タイムは、さらに、呂運桓(ヨ・ウンファン)という暴力団員が「李溶湖(イ・ヨンホ)ゲート」に介入した疑いがあるだけでなく、金大中(キム・デジュン)大統領の息子、金弘一(キム・ホンイル)議員とも接触した疑いがあるなど、伝統的に組暴は、韓国の実力者とゆ着関係にあると伝えた。
しかし、タイムは、「組暴映画を好む韓国人も、現実生活で組暴がのさばることまでは好まない。その例として、金大統領は、今月初めに組織暴力団への集中的な取り締まりを発表したにもかかわらず、息子の金議員の組暴との接触疑惑のため、国民の信頼を失っている」と伝えた。
金晟圭 kimsk@donga.com
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