「ボートが通り過ぎたら弟がいなくなっていた」…猪苗代湖で遊泳中の男児1人死亡

2020年09月07日 01時22分33秒 | 事件・事故

9/6(日) 13:10配信

読売新聞オンライン

6日午前11時頃、福島県会津若松市湊町静潟の猪苗代湖で泳いでいた男女4人が航行していたボートに巻き込まれたと119番があった。この事故で、千葉県野田市の小学3年、豊田瑛大(えいた)君(8)が死亡したほか、瑛大君の母、舞子さん(35)と、栃木県栃木市の小学生中沢翔愛(とあ)君(8)が足に重傷を負った。小学5年の瑛大君の兄(10)も軽いけが。

 県警会津若松署の発表などによると、事故当時、瑛大君らは2家族で、猪苗代湖西岸から200~300メートルほどの沖合で、ライフジャケットを着用して泳いでいた。瑛大君らは、近くを通り過ぎたモーターボートと接触し、スクリューに巻き込まれた可能性が高いという。死亡した瑛大君の兄は、本紙の取材に「ボートは結構スピードが出ていた。僕はちょっと離れていたから大丈夫だったけど、ボートが通り過ぎたら弟がいなくなっていた」と声を震わせた。

 ボートは長さ約12メートルの12人乗り用で、10人が乗っていた。同署はボートを操縦していた男性から事情を聞くなどして、事故原因を調べている。

 現場から近い陸にはレジャー用ボートが発着する「中田浜マリーナ」があり、船が頻繁に行き来していた。湖水浴場は今年、新型コロナウイルスの影響で開設されていなかった。現場近くの中田浜でバーベキューをしていた会社員男性(41)は「例年なら遊泳区域が分かるよう沖にブイが浮かべてあるが、今年はブイがなかった」と話した。

 

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