びわの葉は古くから民間療法の一つとして利用されてきました。
今日でも漢方薬などに含まれていますが、実際にはどの様な効能があるのでしょうか?
昔ながらの使われ方と、近年の研究で明らかになったびわの葉が持つ効能をご紹介いたします。
びわの葉の効能1 血液を浄化する作用
昭和初期頃、大阪大学医学部の安田博士によってびわの葉療法の動物実験が行われました。
びわの葉を煮出して温めたエキスを動物に塗布したところ、血液がアルカリ性に浄化され、臓器などの体の諸機能の改善が確認されたそうです。
現代でも鍼灸院や接骨院などでびわの葉温灸などが利用されています。
びわの葉の効能2 骨粗鬆症を防ぐ効果
びわの葉に含まれるウルソール酸という成分が骨密度の低下を抑制し、強い骨を維持する効果があることが近年の研究で明らかになりました。
温灸として塗布することで骨への作用が期待できる、びわの葉温灸の代表的な効果といっても過言ではありません。
びわの葉を焼酎などに漬け込んだ「びわの葉エキス」は殺菌・消毒・鎮痛の効果があると言われています。
虫刺されや口内炎の治療、化粧水としてニキビ予防・乾燥肌にも効果が期待できます。
アミグダリンの癌への作用について
びわの葉やびわの種に含まれる成分「アミグダリン」が癌に効くと言われて、しばしば癌治療に利用されることがありました。
しかし、アミグダリンが癌に作用した、という情報はがん細胞に直接作用させた場合にのみ認められた現象だそうです。
経口摂取、つまり口から摂取した場合では癌への効果は認められないと医学界では結論付けられています。
びわの葉を利用する場合は癌への効果を期待するよりも、前述した5つの効果を期待する方が良いと言えます。
ビワ葉エキス湿布法は、びわの葉エキスが含まれた布を湿布として利用し、鎮痛などに活用する療法です。
材料:お湯、ラップ、ガーゼ1枚、タオル1枚、カイロ1個、びわの葉エキス
(1)洗面器に熱めのお湯を入れ、ガーゼを浸し、固く絞ります。
(2)絞ったガーゼにびわの葉エキスを数滴ふりかけて浸み込ませます。
(3)患部にエキスの浸み込んだガーゼを当てます。その上からラップをかぶせ、カイロを乗せ、タオルケットで保温します。
(4)そのまま20分ほど保温します。
さらに蒸しタオルの上に、ビニールをかぶせ、布団や毛布をかけておくことで熱の持続性は増します。急性期の捻挫などの際は冷湿布を利用しましょう。
基本的なビワ湿布法にかける時間は、腹部に15分、背部15分、局部15分ほどです。
その時に時間がなければ局部を優先して行いましょう。
ビワ葉エキスにかぶれを起こしてしまう体質の人もいますので、
事前にパッチテストなどを忘れずに行いましょう。
びわの葉エキス使い方2.塗布法
びわ葉エキス塗布法は、びわ葉エキスを痛みや怪我のある箇所に直接塗る方法です。
びわの葉に含まれる成分が、殺菌作用や鎮痛作用を持っており、体全体の腫れや消炎に利用すると効果的と考えられています。
口内の傷、口内炎、歯槽膿漏、のどの腫れや痛みといった口の中の疾患でも利用することができます。
口内に塗布する場合は、刺激が強いのでエキスを3、4倍薄めて利用しましょう。
口内以外では、おでき、にきび、またすり傷、虫きされ、かぶれ、水虫、深爪などの症状にも効果的と言われています。
顔に塗布する場合は「ビワの葉化粧水」もおすすめです。
ビワの葉を足の裏に貼る効果は?
≫取手~藤代を歩く