<認められた経験>が自尊感情を育む鍵に

2019年07月23日 13時44分59秒 | 社会・文化・政治・経済

<ライフスキル>とは、対人関係構築やコミュニケーション能力、意思決定の能力など、生きていく上で必要な、さまざまな能力のことだ。

教育プログラムを通じて、対人関係の改善や学習意欲の向上など、学校全体の雰囲気も大きく変わっていく。
教師や友人から評価され、互いを尊重し合いながら褒め合うという経験をしたことで、生徒たちは自らの行動に自信を持てるようになる。
何があっても目の前の<一人>を信じ抜き、尊重していく―大人の側にその姿勢があればこそ、子どもたちは伸び伸びと育っているだろう。


ライフスキル教育

2019年07月23日 13時05分47秒 | 社会・文化・政治・経済

JKYBライフスキル教育研究会

ライフスキルの定義

ライフスキル教育を最初に取り入れた喫煙・飲酒・薬物乱用防止プログラムであり, その有効性が高く評価されている「Life Skills Training(LST)」を開発し, また生活習慣病の予防を目的とした総合的健康教育プログラム「Know Your Body (KYB)」の開発にも携わったコーネル医科大学のボトヴィン(Botvin, GJ)は, ライフスキルについて,以下のように定義しています。

複雑で困難な課題に満ちた社会の中で成功し,直面する多くの問題を効果的に取り扱うのに必要とされる 一般的な個人および社会的スキル
(川畑徹朗訳)

また,WHO精神保健部局ライフスキルプロジェクトによる以下の定義も よく知られています。

日常生活で生じるさまざまな問題や要求に対して, 建設的かつ効果的に対処するために必要な心理社会能力    (川畑徹朗訳)

ライフスキルの本質を理解する上で特に重要なポイントは以下の3つです。

●学習や経験によって獲得可能な能力
●様々な問題や状況に応用可能性が高い,一般的・基礎的な能力
●心理社会能力

ライフスキルの具体的内容については様々な考え方がありますが, LSTやKYBなどの主なプログラムでは,セルフエスティームの形成, 目標設定,意志決定,ストレスマネジメント,対人関係(社会的)スキルを重要な ライフスキルとみなしています。

ライフスキル教育の背景

国内外の多くの研究によって,青少年が取る行動と彼らの現在そして将来の健康との間に深い関係がある ことが示されています。しかし,かつての健康教育は単に知識を与えるだけのものであり,行動変容には 結びつきにくいものでした。それは,一般に人が取る行動には多くの要因が関わっており,知識はその一 部に過ぎないことが見落としたからです。例えば,青少年の行動には周囲の人の行動や態度,あるいはマ スメディアなどの社会的要因が大きな影響を与えています。
そこで,1970年代になって欧米では社会的要因の影響に対処するスキルを育てることに焦点を当てたプロ グラムが開発され,効果をあげました。しかし,こうした社会的要因の影響をすべての青少年が同じよう にうけるわけではないことが次第にわかってきました。特に,自分の能力や価値に対する自信がなく,周 囲の人と良い人間関係を作ったり,ストレスや怒りなどの感情をコントロールしたり,問題状況において 合理的に解決策を決定するといった,私たちがよりよく生きていく上で不可欠な基本的心理社会能力(ラ イフスキル)に欠ける青少年が,社会的要因の影響を受けやすく,様々な危険行動をとりやすいのです。
そこで1970年代後半になって,ライフスキルの形成に焦点を当てたプログラムが開発され,喫煙・飲酒・ 薬物乱用の防止に有効であることが明らかになりました。
そして今日では,思春期の様々な危険行動の根 底には共通要因としてライフスキルの問題が存在しており,その形成を図ることによって多くの危険行動 を防止することが可能であると考えられるようになってきています。
またライフスキル教育を取り入れた健康教育は,これからの学校教育の主要目標である「生きる力」の形 成にも貢献する可能性が高く,21世紀の健康教育のモデルとみなすことができます。


人間は、励ましによって育っていく

2019年07月23日 12時11分39秒 | 社会・文化・政治・経済

▽希望と開拓
<希望>は、<必ず勝つ> <必ずこうしてみせる>という強き一念から起こり、
<開拓>とは、自分自身への挑戦である。

▽人間は、励ましによって育っていく。
そして、人を励ます作業とは、生命を、知恵を、力を振り絞って、相手の心の扉を開き、深く分け入り、発心のための養分を注ぎ込む真剣勝負の対話といえるだろう。

▽文化は地味かもしれない。
しかし、人間の心の奥深く照らし、平和と繁栄の方向へ、歴史変革の確かな潮流を形づくっていく。

▽心を変え、心を結ぶことで時代は変えられる。

▽自尊感情があれば、他者に対して優しさや思いやりをもって接していくことができるだろう。

▽教師が生徒たちの長所をみつけ、積極的に褒めることで自尊感情を育むこと、つまり<励まし>の実践である。


自分が悩んだ分、誰かを励ます人に

2019年07月23日 11時55分59秒 | 社会・文化・政治・経済

▽<励まし>とは何か。
安心と希望と勇気を与えること。
励ましは<何ものにも負けない力を引き出し、精神の触発作業>である。

▽自分が悩んだ分、誰かを励ます人に。

▽困難の連続が人生の実相だ。
それでも断じて諦めないと腹を決めた人が状況を大きく変えていける。
----------------------------------------
▽苦闘が多ければ多いほど勝利は輝かしい。

我々は、希望がひとかけらでも残っている限り、
繰り返し、繰り返し挑戦して、絶対に、へこたれない。

挑戦し続けること、それが挑戦である。
挑戦がなくなれば、人は衰退する。
だから日々挑戦し続けることがカギである
ホセ・リサール

by. ホセ・リサール.1861.6.19生 [フィリピンの英雄・医師]

ホセ・リサール名言Jose_rizal ホセ・リサール名言Jose_rizal
※左の画像は映画「ホセ・リサール」(独立100周年記念)
※右の画像は東京・日比谷公園にある銅像


ハーバードの日本人論

2019年07月23日 06時55分43秒 | 社会・文化・政治・経済
 
佐藤 智恵  (著)
 
商品の説明

内容紹介

★ハーバードが解き明かす「いかにも日本人らしい」の真相
判官びいきは日本人の特徴か。日本人はなぜロボットを友達だと思うのか。なぜ細部にこだわるのか。本当に世襲が好きなのか。

なぜものづくりと清掃を尊ぶのか。なぜ義理を重んじ、周りの目を気にするのか。なぜ長寿なのか。そもそも、日本人はどこから来たのか……。
いまだに日本は世界の不思議だ。世界最高の学び舎、ハーバード大学の10人の教授のインタビューを通して、日本人も気づかなかった日本の魅力を再発見できる一冊。

《内容例》
■第1講義
【メディア論】 日本人はなぜロボットを友達だと思うのか
――宮崎駿と押井守が描く「テクノロジーと人間」
ハーバードで日本映画を学ぶ意義/黒澤明、小津安二郎は「日本的」ではない/北野武の映画が象徴する「海と日本人」/『もののけ姫』を題材に環境問題を考える/なぜ日本のアニメは国境を越えて愛されるのか

■第2講義
【美術史】 日本人はなぜ細部にこだわるのか
――天才絵師、伊藤若冲の絵画に宿る生命
アメリカを熱狂させた若冲/日本人の美意識と技術力を極めた若冲

■第3講義
【遺伝学】 日本人はどこから来たのか
――古代DNA解析で迫る日本人の起源
日本人のDNAの特徴は「同質性」/世界の遺伝学者が注目する縄文人のルーツ

■第4講義
【分子細胞生物学】 日本人はなぜ長寿なのか
――平均寿命の明暗分ける日米の食生活
日本人が酒に弱いのは適応進化/魚、大豆、海藻が長寿をもたらす/日本人はなぜ食にこだわるのか

■第5講義
【比較政治学】 日本人は本当に世襲が好きなのか
――世襲政治家が異常に多い国・日本
由民主党の長期政権を可能にした4つの要因/世襲が日本にもたらす功罪

■第6講義
【社会学】 日本人はなぜ「場」を重んじるのか
――タテ社会の人間関係と働き方改革
「働き方改革」で日本人の価値観は変わるか/「副業・兼業の促進」に驚くハーバードの学生/日本人は他者に対する警戒心が強い/転職に役立つのは「友人の友人」

■第7講義
【マネジメント】日本人のオペレーションはなぜ簡単に真似できないのか
――テスラ、GMがトヨタから学ぶべき現場文化
日本人の国民性と経済成長の相関性/電気自動車メーカー「テスラ」の苦悩/研究への投資をやめなかったソニーのV字回復/長寿企業の強みを発揮する「任天堂」と「東レ」

■第8講義
【宗教史】日本人はなぜものづくりと清掃を尊ぶのか
――世にも宗教的な日本人
ものづくりの精神を支える神道と仏教/なぜ日本企業には神棚があるのか/禅に傾倒したスティーブ・ジョブズ/世界が驚嘆したワールドカップでの清掃

■第9講義
【日本文学】日本人はなぜ周りの目を気にするのか
――サムライから学ぶ人生論
サムライとハーバードの学生の共通点/「たそがれ清兵衛」はサラリーマンだった/江戸時代の武士が何よりも重んじたのは「世間体」/「判官贔屓」は日本人の特性か

■第10講義
【比較文学】日本人はなぜ物語の結末を曖昧に描くのか
――村上春樹と東野圭吾が世界で愛される理由
『吾輩は猫である』に触発された魯迅 /『雪国』が韓国で人気を集めた理由
/「私のために書いてくれている」と思わせる村上春樹

著者について

佐藤智恵 Sato Chie
1970年兵庫県生まれ。作家、コンサルタント。1992年東京大学教養学部卒業。2001年コロンビア大学経営大学院修了(MBA)。NHK、ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局等を経て、2012年作家・コンサルタントとして独立。『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)『ハーバード日本史教室』(中公新書ラクレ)などベストセラー多数。2016年よりTBSテレビ番組審議会委員、2017年より日本ユニシス株式会社社外取締役。


 

 

 
 

宗教アクター(行動主体)とは

2019年07月23日 06時04分31秒 | 社会・文化・政治・経済

開発・人道支援の分野では宗教を背景とした組織・団体と国連の連携が進んでいる。

宗教アクター(行動主体)とはなんなのか。
だが、それらの組織も団体も非常に広範にわたっている。
1990年代にHIV/エイズが各地で猛威を振るい深刻な問題となった。
エイズが抱える問題には、負の烙印、偏見の固定があった。
感染した人が同性愛などに対する偏見や差別の対象となることを恐れ、感染の事実を隠して治療を受けたために被害の拡大を招いた。
この社会的な<負の烙印>を助長していた存在の一つが、宗教であった。
一部の宗教指導者の中には、感染は患者の堕落が原因であり<報い>だと明言する人までいた。
HIV/エイズの状況打開に向けて、焦点の一つはこうした負の連鎖の源を断つことだった。
そのため、国連も宗教アクターに関与することになった。
その後、さまざまな宗教リーダー、組織等が偏見の克服、ケアの実施に取り組んだこともあり、状況は改善に向かった。
こうしたことが契機となり、国際開発の分野において宗教アクターが持つ多様性や彼らと連携する重要性への認識が進んだ。
国連の内部でも、なぜ宗教が重要で、どのように連携するかという<学びの旅>が始まった。
さらに2001年9月11日に起きたアメリカでの同時多発テロにより、再び国連の中で<宗教とは何か>について理解を深めなければならないという機運が高まった。
エイズ対応での連携は、幅広い保健衛生分野における宗教アクターとの協力の扉を開いた。
国際社会は、彼ら宗教団体等が世界各地で教育や公衆衛生、栄養提供など、幅広い分野で影響をおよぼしていることを学んだ。
宗教アクターは人類の最も古い社会福祉提供者であり、現在も、世界で少なくとも3割の基本的な医療は宗教に関連した組織が提供している。
また、紛争や自然災害において最初の対応者となるのも宗教者や関連組織であることが多く、紛争状況下では基本的な医療の6割が宗教関連の組織によって施されている。
国連人口基金上級アドバイザー・アザ・カラムさん