ヘイトスピーチ、ヘイトデモ
人権の問題であり、それを見過ごしてはならない。
つまり、日本国民全体の問題なのだ。
思いやりの欠如。
弱い立場の人たちへの共感力の欠如。
人間性の低下なのだ。
人間再教育の問題に帰着する。
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教育は、生徒が自らの可能性を開花させてこそ、他者や社会への貢献の方途を見いだすことができる。
教育とは、ただ知識を増やすことだけでなく、自分自身を知り、深めていくプロセスである。
教育は本来講義中心ではなく、生徒が自分たちの興味を知り、開拓することで、能動的な学習を可能にする実践法。
学習の機会を自らつくり出すその方法は、民主主義的な教育のあり方だ。
アメリカ社会では人権や環境をめぐる問題を抱えており、それらは学校現場におけるいじめなどの問題とも、決して無関係ではない。
ゆえに、他者を思いやり、人権を尊重する社会の建設が不可欠だ。
子どもの幸福を第一義にする教育。
社会がまだその必要性に気付いていない時、正義のための変革を遂行するのは困難だ。
教育指導者は“道徳の核”を持つべきだ。
その核とは、何が正義で、何が悪かを見極める哲学のことであり、人間としての生き方の基礎をなすものだ。
そうした核を自らが持ち、生徒の心を育んでいくのも、教育者がもつ役割だ。
時代に先駆けて変革を起こす上で、強力な支えとなるのは市民の存在だ。
庶民の知恵は偉大だ。
そして教育は、地域に根差し、民衆奉仕の使命を果たしてこそ、その真価も最も発揮するこのだ。
アメリカ・レスリー大学助教・ステファン・グルド博士
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教育にあって、知能の発達以上に重要な目的は、自身について知り、人間関係のあり方や、尊敬をもって他者に接する大切さを学ぶことだ。
そして、学校やコミュニティー(共同体)が好きだというような。“帰属意識”を育むことも重要だ。
心の優しい人間の育成は、画一的で機械的な教育によってではなく、人との触れ合いの中でこそ、実現されていくものだ。
教師になるための最良の準備とは、自身を高め、他者との関係を深めていくことだ。
教師は「教える側」の立場であるが、生徒と一緒に成長成長しようとする謙虚な姿勢だ。
生徒を「一人の人間」として気に掛けていくことが必要だ。
自己を高めることを促し、どんな人に対しても、限りない可能性を信じ、愛情と尊敬をもって接すことだ。
教育は力だ。
しかし同時に、人類の歴史においては、「知識」の誤った使用が破壊や争いを招いてきたのも事実だ。
だからこそ、人間に根差した目的観が教育に求められている。
アメリカ・コンコーディア大学准教授・イザベル・ヌニェス博士