なんとかしてきてなんとかなった

つれづれなるままに、つぅつぅれろれろ

野良猫の親子

2022-06-24 23:16:01 | 日記
この時期、野良猫が子猫と塊になって軒下なんかにたむろってる。
べつだん何するわけでもないのだけど、近くを通らなきゃいけないから歩いてると、子猫は一目散に散らばって逃げていく。まぁ、親猫は人間が通るくらいいつもの事だから別に生あくびしてるだけなんだけど。
子猫としてみればやっぱり怖いんだろうなぁ。
考えてみたら、成ネコ?大人のネコ?ですら体重は10キロくらい。人間の自分はその7倍くらいあるわけで、すり寄られたとしても膝くらいしか体高がない。彼らにしてみたら人間は結構巨大生物の範疇にはいる。
人間に例えるなら、高さが170×5で、8メートル50センチ、体重が420キロの大猿が頭をなでてくるって事だからなぁ。
高さ8m・・・およそ三階建てくらいの高さだろうか?鹿児島の西郷隆盛像がそれくらいらしいけど、最近は頻繁に行ってるけど見たのはもう30年くらい前。どれくらいだったのか。あの有名な彫刻ダビデ像も(ミケランジェロ)5メートルちょっと、あれの1.5倍のサルが近寄ってきたらそりゃ逃げるわ。はいりはいふれはいりほーのジジイ(若い人は知らないだろう)レベルのフレンドリーさでもちょっとビビるな。
町の中、人間以外は犬と猫と鳥しかいないなか、大型動物、しかも他動物の殺生与奪権すら持ち合わせていそうな歪な環境の中で、人間はいったいどう振る舞えばいいのだろう?
家よりももっと田舎に行けば馬も牛も豚もいて、体格的には勝っているけど彼らは人の頭を撫でにくるわけじゃない。まぁ、現実的に体格も体力も人間以上で鉢合わせたら猫の子のように逃げなきゃならない生き物って熊くらいなもの。
ああ、そうなんだ、子猫にとって人間はクマと同じレベルの猛獣にみえるんだよ。
で、子猫が弱い存在だから危害を加えてもいいって思ってる人間はあまりいない。どころか子猫がかわいいからちょっと触りたいって思ってみたりもするんだけど、この子猫と猛獣人間との相互の理解はやはり埋めるのには時間がかかる。デカい奴だけど危害を加えないイイ奴らって理解してもらうまでにはね。
ネコにしろ犬にしろ、もっと言えば人間の中でも、自分よりも小さいもの弱いものに対してどう向き合っていかなきゃならないか?というのはある程度はっきりとした強弱をもってしたときの「らしさ」に直結すると思う。
らしさっていうと男らしさ女らしさとジェンダー的なダメな方向に使われがちなんだけど、もっと根源的な強い者は徹底的にジェントルであるべきというらしさ、ちょっと本来よりも背伸びした規範を持つべき「らしさ」だと思ってみたりもする。人間が人間であろうとすると生きづらさが湧いて出てくるわけだけど、世界がやさしさでできてたら、困ってる人がいたらなにもできないけど気に掛けるって事が少しでもできたなら、弱いものがさらに弱いものを叩くような事が「異常」であるという認識ができたなら、他人を貶めて自分の株が上がると勘違いしてる人が社会がその誤謬に気が付くくらいの知能があるのなら(悪夢の民主党政権なんかこれの最たるもの)自分らの子供や孫には悲しい思いをさせずに済むかもしれないね。まぁ、こんな世の中にしてしまった、こんな反社会的な言説を放置してきてしまった自分ら世代には大いに責任はあるとおもうのだがね。

ああ、ネコ触りてぇ。

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