カキぴー

春が来た

一票の重みを考える

2010年04月03日 | 国際・政治

昨日の朝、みのもんた の朝ズバッに、橋下大阪府知事がゲストで出ていたが、受け答えを聞いていると、就任3年目に入り、政治家としての成熟さが感じられたし、そのコメント力は抜群。 彼はこれまで問題発言も多く、さまざまな批判にさらされたが、その実績は、これまでのトップが先送りしてきた難題に、正面から立ち向かい、財政立て直しも軌道に乗ってきた。 

あらゆる改革が進まないのは、改革によって既得権益を失う、反対勢力に拒まれるからだ。 そしてこれを排除しようとすれば、この勢力は確実に敵に回り、反撃に打って出る。 これが怖くて改革や決断が先送りされるのは、鳩山政権を見てるとよく理解できる。 そんな現状下で、橋下が多くの敵を作りながらも改革に成功したのは、今なお83%という 「府民の支持率」 だと彼自身が認めている。 名古屋の川村市長が、大幅な議員の定数削減と、報酬引き下げを提唱し、議会を敵に廻して一歩も引かないのは、解散権を行使して選挙になっても、勝てる自信があるからだ。

こうなってくると有権者の持つ1票の力が、政治を左右するという当たり前のことが、実感として分かってくる。 橋本も言っている、投票率50~60%程度では、有権者が政治家に甘く見られるのは当然で、入れたい候補者がいなければ、白紙投票をしてでも有権者の存在感を示さねばならないと。 このままいくと、私が何度かブログに書いている通り、7月の参議院選はよほどのサプライズが起きない限り、民主の迷走と、自民の体たらく振りで、投票率の低下は避けられず、現状のままで政治が変われなければ、この国は間違いなく経済先進国から脱落するだろう。

橋下がもうひとつ言ってたことは、議員内閣制の見直し。 今の制度でトップの指導力を求めても無理で、首相公選か、大統領制を選択しない限り、この国は変わらないし、ダメになると断言している。 それも検討の余地はあるが、今の国政に期待できなくても、全国の知事やそのOBには、有能な人材が豊富に存在する。 彼らを起用して既存の政党を作り変えるか、新たな第三勢力を誕生させるかで、この国の再生が可能なような気がするのだが。 とにかく残された時間は少ない、有権者はこの夏、自分の1票を確実に行使し、国民の危機感を、形に変えなければならない。

  


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