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『親切』って、難しい

2013年07月27日 10時43分11秒 | ティモコなエッセイ


昨日、買い物に行った時、ちょっと嬉しいことがありました。

レジで精算してもらって、袋詰めをしていたら、すぐ近くでチャリン、チャリ~ンと、まさにお金を落とした時のアノ音が…!
なんでお金の音って一発でわかるんでしょうか?
…いや、本題はソコじゃありません。アレはわかるもんです。ハイ。

振り向くと知らないおばあちゃんが、お財布片手にオロオロしています。足もとにはアチコチに散らばった小銭…
一瞬、迷いました。

拾ってあげるべきか、否か。

なぜ迷ったかといいますと、その昔、ちょっとしたトラウマになった出来事があったからです。

あれはまだワタクシが純粋な乙女だった頃…いえ、今も純粋ですが…あ、コレもどうでもいいですね。ハイ。
まあ、とにかく同じようなことがあって、私は何も深く考えずに、ただ近くにいた人がお金を落としたから、拾ってあげようと、自然な気持ちで転がってきた硬貨に手を伸ばしたんです。
そしたら、落とした女の人が大きな声で、

「触らないで!

って叫んだとです…。

びっくりしました。
ショックでした。
思わずビクッとなって、拾わずに手を引っ込めてしまいました。

小銭とはいえ『お金』だから、盗られるとでも思ったの…?

何も悪いことしてないのに、むしろ親切にしようと思ったのに、まるで自分が悪いことでもしたかのような感じで、悲しいような、悔しいような、なんともいえない惨めな気持ちになりました。
周りにも聞こえたんでしょう。
誰も拾おうとはせず、女の人は自分一人でちゃっちゃとお金を拾って、さっさとお店を出て行きました。


こういうことがあると、人間は二通りに分かれるそうな…

めげずにそれからもドンドン他人に親切にできるタイプと、
怖くなって、いちいち考えるようになってしまうタイプと…。

ティモコは後者でした。チキンでした。

電車とかでも、松葉杖をついてるとか、臨月の妊婦さんとか、誰が見てもかなりのご年配とか、いかにもって判断できればさっと席を譲るけど、困るのはイマイチ中途半端な場合…
「もしかして太ってるだけかも…」「意外と若いのかも…」等々…
勇気を出して立ち上がって「どうぞ」と言った時、「結構です」ならまだしも、無視されたりしたら、そのあと、どうしたらいいべ?
また座る?ううう…
そんなこといちいち考えてしまうとは、情けないったらありません。

自分では親切なつもりでも、他人にはお節介だったり、ってなこともあるしね。

『親切』は難しいモンダイです。


でね、昨日、何が嬉しかったかっていうと、つい拾っちゃったんですよね。
おばあちゃんのお金。
だって、足もとに転がってきたんだもん…
一瞬、トラウマがフラッシュバックして迷ったけど、手の方が早かった(笑)
もう、そこらじゅうに散らばってたから、掻き集めてやったわ。(ヤケクソ?)
で、「どーぞ!!」って渡したら…
おばあちゃん、仏様のような優しい笑顔で、

「まあまあ、ご親切に、ありがとう!」

って、言ってくれました…。






これがハンカチとかなら迷わずにすむんだケド
いや、ハンカチと見せかけたおパンツかもしれないし…
結局迷うのでしょうか…

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