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一日も早い回復をお祈りいたします

玉虫厨子

2008-12-26 14:04:45 | 映画・DVD
最近観た映画 書いてませんでした。
観たことを 忘れてました。
書かないと 忘れるんですね。

「蘇る玉虫厨子」時空を越えた技の継承

ドキュメンタリー映画で 法隆寺に納められてる
国宝・玉虫厨子の修復プロジェクトの様子を
カメラにおさめたもの。

素晴らしかったです。
2回観に行きました。
語りは 三国連太郎さんでしたが
あと出演される方は 実際の職人さんだけ。
なのに 映像だけで 淡々とした説明だけなのに
途中で感動して 涙ぐんでしまったところもありました。

事業家の中田金太という方が 
傷んで元の様子が分からなくなってる
法隆寺の 玉虫厨子を
なんとか復元出来ないものかと
いろんな優れた職人さんたちに 声をかけて
修復プロジェクトが 始まります。
(途中 中田さんは 志半ばで亡くなってしまいますが)

修復といっても 一から作り上げるため
実際に法隆寺にある玉虫厨子を 目で見て
(触っては いけないから)
細部を解読し、飛鳥時代につくられたものと
全く同じ姿を 現代の技術と熱意で
この平成の時代に 蘇らせる試み。

平成の玉虫厨子は ひとつを法隆寺に
もうひとつを 中田さんご自身が所有されている
美術館に 納めるということが
映画の途中で あきらかになります。

その「(中田さんの)平成の玉虫厨子」は
塗りの代わりに 玉虫の羽を使うという
新しいアイディアを取り入れたため
鈍く輝いて 自然界の光の色が出ています。
艶やかで美しいです。

平成に作られた2つの玉虫厨子。
並んだ姿の美しいこと。

その場面で 三国さんの
「これを中田金太に見せたかった。」
と 声が入ります。
(画面見ながら 泣きそうになりました。)

あと 殺生を嫌う仏事に 
なぜ生き物である玉虫を使ったか というと

枯葉や地面に近い場所の枝葉という
言わば「ごみ」を食べて命を繋げてる美しい玉虫が
仏のありかたに近いので 縁起がいいと
思われていたから だそう。
それと 古来より「恋がかなう」「着物が増える」
(蓄財)という言い伝えも あるそうです。
綺麗な言い伝えですね。

堅い内容の映画、NHKっぽいな~と思ったら
製作協力 法隆寺、NHK、玉虫研究所、
     飛騨高山茶の湯の森美術館
と出てました。

気軽に見ると言うよりは、NHKの特番みたいで
堅い内容でしたけど 観て良かったと思います。
実際 修復に相当お金もかかったのかも
と思うと(テレビで無料で観るよりも)
映画館で お金を払って見るのが正しい
という気がしました。

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