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ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~ノエル早朝~

2012-12-24 14:29:07 | 2007・4~2009・3に、かきました
ノエル
早朝
オーガンジーのような白い息
頬に纏(マト)い
私は
祖母の家へと
急ぎます
今年も
紅絞りちらほらさせた
純白のシクラメン
胸に抱えて



ノエル
早朝
酸漿(ホオズキ)のように赤くなった指先
力 込めて
私は
祖母のサンルームへと
急ぎます
今年は
幾つ贈られたでしょう
毎年贈られ捨てないシクラメン
祖母のアルバム



ノエル
早朝
湖のように濡れた瞳
見開き
私は
祖母の側へと
急ぎます
朝の静けさに
手繰り寄せてる
亡き友との語らい
漏れ聴けるかもしれないから












~おおらかな闇~

2012-12-14 15:55:31 | 2007・4~2009・3に、かきました
モデラートに
指の膨らみで弾かれてる
ムーンリバー


装飾音は
小鳥の囀り


ピアノと嘴の
CDを音楽堂にした
コラボレーション


片羽をそよがせ滑ってくる音符
小鳥 羽先でレガートに流して
ちょっと小休止してトリルする


まるで海底をゆく川
で湧きあがってる間欠泉
で羽を燃やす砂みたい


ムーンリバー


砂が
じゅ~んと
わたしを
点した


そして
窓の外へと
部屋ごと連れだす


おおらかな闇の中


闇、
わたしの光
ひと指
捥いで
唐松の枝へ
点して


そして
線香花火みたいに
パチパチって
輝かせた













~the crescent moon~

2012-12-07 13:38:49 | 2007・4~2009・3に、かきました
 ♪



柊の突端に
うすももの
ラビット色した
三日月が
乗っていました


降りてきそうだったから
掴もうとしたら


ソファーのうえで
クスクスって


もう
笑ってました


  (ヨウとリョウは結婚しました


男の子とも
女の子とも
見極められない
子供です


掌を
笑いながら見てて


見てもいいよ
って



拡大してくれました


  (リョウ


3人の小学生が
喧嘩をしています


私と友達のミドリ
ミドリの従兄のリョウ


(ヨウの側通るとき
(鼻ぴくぴくさせるでしょ
(だって
(ヨウから
(いい匂いの花粉出てて
(鼻むずむずするんだもん
(じゃあ
(私は
(植物なの


何時も
こんな風でした


リョウの
少し掠れた
少年の声が
懐かしい


  (ヨウ


何時の間にでしょう
子供は
少年になってて

握って
開いたら
私達
高校生になってました


  (ミドリとヨウとリョウ


私とミドリ
は、
何時も
せっせと、
水のリボンみたいに
なって
その辺
みーんな
深海に
してました


すると
リョウ
必ず
乱しにきました
(ものすごいスピードで
そして

(ものすごいスピードで
ミドリの兄のタカの手元へ
戻るのです
(タカのブーメランて言われてました


タカ


やっぱり
タカだけは
もう大人でした


音曲に
閉じこもり
ホロリと
零してた



忘れる事がで出来ません


タカはもう居ないのです



  ♪



私は又
異次元に横たわって
いたのですね


もう
青年になってた
その人は
優しく
戸惑い


君と
君にとって
一番大切な人の
これからの事
見せられないけど
教えてあげる


そう言ってくれました



  ♪



近い未来じゃ想定できるから(一番遠い未来(ね
って、言って、掌
(早送りでもしてるのでしょうか
ひらひら回して
(行動範囲(機能(かなり(失われてる
(もう(瞬きだけ
って、掌
自分の周り270度位に
拡大しました


  (ヨウとリョウ


色とりどりの水粒が
瞬きの許容の遥かで
浮いてる


2人が瞬いた
ら薄い引力懸ったみたいに
どんどん大きな水玉になって


アッ


一斉に


尾鰭


付けて


落ちた


と思ったら
大気圏潜って
色とりどりの
鳥になった


漣む沼見つけて
降りた


(虹色


に散らばって


それぞれの速さで


水浴びしてる


2人が瞬いたら
鳥たち
みんな
静かに
溶けて
地下へ
沁みこんで

揺らして

張った


みるみる
芽吹き
色とりどりの

開いた


みんな


みんな


君達が
育ててきた
君達の
世界


でも
萎れるんだね


けれど
萎れたから
歩きだしたんだ
とりどりの人


2人に
駆け寄って
抱いて
泣いて
笑って


みんな
みんな
愛の幻


2人は
手繋ぐみたいに
瞬き繋いで
幻になった世界
邂逅してる
幸せそう



  ♪



(この未来
(置いてけないけど
(君のその感動
(大事にして


夫のリョウと
ほぼ等しい年齢になってた
その人は
そう言うと
ラビット色の
光になって
拡散とも
集束とも
ちょっと見極めきれない速さで
消えてしまいました


(ありがとうありがとう
って
何時までも言っていたら


(おはよう
って
リョウが
髪の中から
私を
見つけて
キスして
くれました
















~on our way home~

2012-11-30 12:38:33 | 2007・4~2009・3に、かきました
灰色の
冬の海を
引き摺って
女は
向かえくる

消してゆく


潮騒の残り香


その波打ち際をなぞるように
女の生え際を愛撫する男は
少年


立ちどまる


電車


発光する





光の雑踏
に、削られながら溢れる
少年と少女
は、
もう、



でも
追いかけたり
し(ないで


揺らめく街路樹の
遠浅の街
マリングリーン



抱き合ってる

点す

なぞるように
抱く

じっと生えてる
ビルの心たち
二人の
戯れ
吸って
開花させた
エントランス


(遊ぶ
懐かしの
短い
キッス















~いねむったみたい、めだつせきなのに~

2012-11-16 14:46:51 | 2007・4~2009・3に、かきました
さらさら
水の流れる
音がする
水は
内からのよう
水は
わたしの
水のよう


     (水
     (脳からくるよ
     ・シュワ
     群青色のアデニンたち
     ショートして
     水光になって
     ・シュワ
     ・シュワ
     ・シュワ
     って
     隙
     走る



さらさらさら
音は
外からのよう
川の流れのよう
わたしは
何処へか
流れる
水のよう



     (水
     (瞼とじたよ
     ・シュワ
     群青色のアデニンたち
     (瞼
     (アップ
     (アップしてよ
     って
     ・シュワ
     ・シュワ
     ・シュワ 




さらさらさら
オフィオポゴンの
実は群青
川の群青に
ぽろぽろ
燃えて
ぽっぽっ
炎で
わたしを
なめる
なめられて
なめられて
わたしは
流れる
水線

よう



     (川、
     (水線
     (流して
     (つれてったよ
     ・シュワ
     AGTC
     みんな集まり
     (めざめて
     (ねぇ
     (めざめてよ
     って
     呼びかけるけど
     水線に遊ばれて
     くるくるくるんて
     木の葉の
     よう





ふかくへと
水線に
捩られ
ふかくへと
ふかく
沈んで
ふかい
船の
音をきく
音は はがすもののよう
はがされて
はがされて
すっかり
すべて
はがされて
川岸で
まるで
眠っていた
人のよう
みつけられ



     (みつけられて
     (そんなにねむいんだ(って(いわれてるよ
     (ワンピ
     (群青色のにしちゃった
     (でしょ
     (だから
     (ね
     (って
     (ほんと
     (よくわかんないいいわけ
     (してるよ
     (あー
     (でも
     (よかった
     (人間ゲノムに
     (つなげられた



ぺらぺらぺら
音は
レクチャーのよう
異語のよう
みんなの口から
流れてくるよう
ぺらっぺら らー
流せない
わたし
レクチャー
流せない
異語 ぜんぜん わからない
nich??t
オフィオポゴンの実がいっぱい
???ternam だから
だから
なんか
わたし
人なのに
ここに
居づらい

















注)))A=アデニンG=グアニンT=チミンC=シトシンは、ヒトゲノムワンセットの染色体に含まれるDNAの塩基分子

~吉祥花~

2012-10-27 14:38:30 | 2007・4~2009・3に、かきました
遠く
御所の松風



打ち寄せる
波のよう
聞こえます



私は
母の友の家の座敷に
一人



その静けさの中
濡れ縁へと
にじりでてみました



苔むした石の上
か細い茎の先
吉祥花が
一輪
頭を垂れて
ほの白く
咲いていました



 お母様の様でしょ



母の友の声



 だから
 わたくし
 吉祥花
 と
 あなたの
 お話
 しています



始まったばかりの
春の優しい風に



細い項(ウナジ)
頷かせたのでしょうか



吉祥花












~蕗のとう~

2012-10-27 14:02:21 | 2007・4~2009・3に、かきました


 ・


若草色
っていっても
とても白に近いの


まあるい春の印


けばだてた
綿毛
さやさや
小籠で
とどきました


ありがとう


かあさんたちが
あやとってた
あやとり


わたしたち


ちゃーんと
つないでる、でしょ


 ・


若草色
っていっても
とても白に近いの


まあるい春の印


あすには


潮吹いてる
鯨みたいに
葉っぱ
反らせて
茎ふかく
握ってる
ブーケ


みせてくれる、でしょ


わたしがあんで
あなたがあやとってくれた
秘密の小指の
いっぱい
咲いてる
ブーケ


かあさんたちが
あやとってた
あやとり







~古い爆笑~

2012-09-28 16:01:00 | 2007・4~2009・3に、かきました
学生の頃の友達が、新しく造ったガーデンに、雪柳、ダルマ萩、八重山吹、欲しいってゆうからどうぞどうぞ喜んでと庭へ出る
(今年、暑いよねー
所が
抜け
無い
地下茎が
蔓延(ハビコ)り過ぎてて

見え
無い
(根は何処だーー
手当たり次第引っ張ってみる
けどぜんぶあうと手当たり次第
道具使ってみるけど
ぜんぶあうと
ぜんぶあうと
ぜんぶあうと
ともかく
ぜんぶあうと
デフィーテッド
完敗
もう、
乾杯するきゃないでしょ
熱中症怖いし
(三輪明宏のよいとまけの歌が聞こえそうなどろどろ
ノンアルビール、不味さ分かんない、程、泥、ぷふぁ、泥
(指差し合って
(爆笑して
(走り込む
(鏡の中
(鼻に皺寄せてる
(笑窪作ってる
学生の頃まんまの爆笑
(古い優しさが今日へ捩じれ






(御免ね
(何が
(だって
(居心地良いんだよ
 雪柳もダルマ萩も八重山吹も
 何処へもゆきたく無いんだよ
 私又会いに来るから
(ややこの
(唇、突き出す、優しさ
(、古い癖
ノンアルビール
は、不味いのに、
とゆう話
オープンガーデン
が、楽しみ
とゆう話
そして
何だか嬉しそうに今日のスカート翻して捩じってメトロへと消えていった古いまんまのややこ






そして
と、ゆうか
話、全然違うんですけど
この庭の植物達って
私が
お嫁に
来る

から
この


居て
多分
私が
死んだ後も
ずっと
この


居て
(息子だって抜け無い
何があっても抜け無い揺るが無い植物
って
代々のお母さんみたい
って
何か
お風呂で
悟り
ました
(何か?
(言葉の使い方?
(違ってます?
(違ってる
(私の
(癖
(だから
(まぁ
(ねっ
今の
この家の
お母さんは
私の大好きな
夫のおばあちゃまだと思います
次は
お母さん
次は

って
事に
成ったり
して、でも、ねっ、ほら、ねっ、私って
もう、抜けてるでしょ、揺らいでるでしょ
とゆう訳で私パスですザバー

















~飛びたたない水芭蕉~

2012-09-28 16:00:00 | 2007・4~2009・3に、かきました
(連れられてゆくように分け入る


白樺の疎林
には
薄い涼が
かかって
いました


さっき迄の光が
静かに潤い
網膜を
そよいで
いきます


向こうから


嬰児(ミドリゴ)の
微睡(マドロ)んだばかりの
あの湿りが
とぼとぼと
歩いて
きます


(迎えるように


(連れられてゆくように


疎林が遠退きました


大きな日溜りが広がりました


懐かしい水芭蕉の日溜りです


片翼を
空へ
大きく
放って
揃った形で
水浴びを
している
白い鳥

よう
です


水に浸した
もう一方の
翼で
水を
奏でて
いるのでしよう


ハープの
震える
弦の


水が
キラキラ
爪弾かれて
います


煌めきを
ぶつけあう
無数の
音の

たち


瞳に
忍び寄り
優しく
一つ
身を動かして
水へと


瞬き切れない程の
水の粒へと
戻って
ゆきます


(私はやっぱり零してしまうのですね


(何時までも親友でいよう


(と誓いあったあの時のように


奏で続ける


白い鳥


飛びたたない


水芭蕉


(呼ばれるようにきた私


あぁ

あの湿りが
歩き始めました




















*写真は、季節の花300からお借りしました。いつもありがとうございます。

~底無しの空の色~

2012-09-28 16:00:00 | 2007・4~2009・3に、かきました
底無しの
この空の色

多分
知らない
見上げる
眩しくて
こんなに低い所から見上げてるのに
眩しくて
私は
涙を
零す




零した

屹度
気化して
この空の色に
溶ける
そして
この広がりを
彩る
んだ
多分
ずっと




けど
もしかして
事情変わったとして
戻って来たとして
底無しの空の向こうに
底無しの空の色した
おおいなるもの居たよ
って
言った
として

多分
信じる
知らないのに
屹度
信じて
しまう
そして
戻って来た涙と
一緒に
涙を
零す


















~HANABI~

2012-09-10 14:08:49 | 2007・4~2009・3に、かきました
ソォラ とゆう 万華鏡に

地球の粉末が
ポーン と
火を吹く

シンメトリックに

火花 大輪へ
膨らんで
割れて
翔けてく

シンメトリック

万華鏡とゆう ソォラ





  きみ たちあがる


  ゛あなたのために 席 あたためてたから゛


  to 見知らぬ杖の人  from きみ





コォコォロォ とゆう 万華鏡に

to見知らぬ杖の人fromきみ

が、ポーン と うちあがる

瞳s
大輪へ
膨らんで
割れて
翔けてく
少年の背

シンメトリック

シンメトリック

シンメトリック

万華鏡とゆう

コォコォロォs













~君を訪ねたら~

2012-08-18 14:44:11 | 2007・4~2009・3に、かきました
零れてきた
僕を置き去りにしたまま
どうしてだろう
零れてくるんだ
薄緑の水粒
僕の頬に



〇 そう、零さないよう、一粒ずつ
〇 9才のチェチリッタ
〇 羽かたちの手、ピンク色の薄い爪、見つめるみんなの願い達
〇 零さないよう
〇 青から白のお皿に移してた薄緑のビーズ玉、日溜りのボンボン

✓ 昨日

〇 5つ移せた、きょうは幸せと羽ばたたかせた白い歯並び
〇 あすは6つ移そうね、零さないよう

✓ 今日

〇 6つ移せたさ、ミントの砂糖ボンボン、羽ばたたかせてるさ白い歯並び、チェチリッタ、濡れてる瞳湖を光線が走る
〇 幸せ
〇 きょうも幸せだったと思いたい、
〇 きみは、
〇 いつも幸せでいてほしい



薄緑のビーズ玉
心波のジグザグに乗って超えてきて
どうしてだろう
僕を置き去りにしたまま
零れて
僕の頬を
ちりちりと
焼く














~なつかしいような~

2012-08-18 13:38:56 | 2007・4~2009・3に、かきました
海が荒れてた


私の好みの荒れ方


潮風がサーキュラーを翻す


程々に泳いでた波が
浜に向かって立ち上がった


尖った波頭


その胸に
昼間の月みたいな
半分透けたクラゲが
幾つも引っ掛かってた


プルンとしてて
透明な
濃淡の
フレアーに
囲われて


なんだか
懐かしい


と思ったら
透けてた


・・


ぷるるん



退化した

なみなみと
漲ぎって
さえざえ

水晶体だけ





ねころんだまま転がってきて
涙のように愛してくれて
私は私の物語へと流れた


 命粒
 行き交ってる
 あれ ? 知らないのも
 ふと
 幾変も生きてきたのかしら
 と思う
 今はクラゲだけど


バラード


命粒
スパイラル始めた
そしてホール掘って
瞬く
私の知らない深淵へと
消えた


・・


海面は又波を集めてエネルギーへと削ってた
私はその削りたて駆け登って
水の翼震わせて
掴みたぁ~い~sora~
っていっ
たら~~~~~ららららららら


波、
巨体、
水泡に
崩した
私は
海底で
泡と
同じに
なって
扇状に
噴射する
気泡と
一緒
に浮いた


何故かしら


息苦しい


不慣れな感覚


ぷるるん跳ねる


・・


たと思ったら

飛んでた

ザーーッって

水を引いて

帯みたいに引き摺って

懐かしいような

白く丈夫な翼で

私の好みの蒼穹の空を

グイ

 グイ

  グイ


掴んで
飛んでた