ドツボにはまった中年の星

2008年09月28日 | 軽飛行機

風の中のすばる~ 砂の中の銀河 みんな何処へ行った~ 見送られることもなく~

中島みゆきさんの曲『地上の星』です。

私にはその深い意味を理解することが難解な歌詞ですがみゆきさんの歌は好きです

 

実はかつてこのブログ、某テレビ局の深夜番組(司会バナナマン)で『中年の星』 として取り上げられたことがあるので今では自分の中で、そうかー自分は地上の星じゃないけど中年の星かーなんてたまに思ったりすることも 

まーそんなことはどうでもいいんですが、ここらでこのブログ本来の姿?である訓練日記のおさらいをしてみましょう。

ちょいと振り返って初々しい訓練15回目の記録より。なお、タイトルの

ドツボにはまった

とは、当地方にだけ通用する方言かもしれないので念のため標準語通訳しておくと

アリ地獄に落っこちた

みたいな意味に解釈していただくと良いでしょう。

 

                                    

 

パーキングブレーキを外し、いざ滑走路手前の位置へと移動開始。

しかしここでブレーキをいきなり踏んだもんだからたまらない。

よたよたっと発進した機体をいきなりのカックンブレーキが襲った

隣にいる教官の頭が前後に揺れている 

ス、スンマセン教官・・・

 

チェックリストの読み上げなんて途中でどこまでやったか見失いながらのチェック。

こりゃー今日はかなり怪しい・・・

と言うよりすでに自分自身舞い上がっているのがわかり、飛び上がる前から冷や汗が額を流れる

 

だいたい離陸前からモタモタし過ぎなんだよね

滑走路手前でマグネトーC/K。1700rpmでブイーンと回ってるプロペラ。

離陸前の最終点検でこの時イグニッションをLの位置で止めなければならないのに勢いあまってOFFまで回してしまった

バックファイヤーの『パッカーン』という音が後方に響いた。

バイクなどで走行中、イグニッションを切って再び入れ直すと排気管内を満たした生ガスに引火して大きな音を出す。

昔、族がやってたアレである。

わが地方でもそろそろ稲刈りの時期。稲穂をつっつきに来るスズメを追っ払う効果はあったかもしれないけど、やっちまった、やらかしてしまった・・・

 

上空に上がってからの第一旋回。上昇旋回ではあれほど、バンクを深くしてはいけないと肝に命じているはずなのに30度バンクに入れてしまった。

何やってんだろうなぁ』情けない

1,600フィートの高度に達したと思うまもなく、ダウンウインドへの旋回を。

ここ県央空港の周囲ははっきり言って広くない。

実に忙しい操縦を強いられる。

接地点確認』を機内で教官にアピールする。

一応、航空特殊無線技士の資格だけは持ってるってんで、いざマイクを取り、フライトサービスとの交信に挑んだものの、今日もまたトンチンカンなコンタクトをやらかしてしまった。 

私『県央フライトサービス 4190です

F.S『・・・  ・・・  ???  県央フライトサービスです どうぞ

うんっ?今、無線が返ってくるのに少々タイムラグがあったみたいだけど気のせいか??

 

教官が計器パネルに明記されている機番を無言で指し示している。

しまった!この機体は4020だった

 

あー 4020 リクエストタッチアンドゴー あー・・・

次のセリフを考えている間もなく、あっという間に地点目標の国道を超えてしまって、すでにベースレグへの旋回ポイントまで来てしまった。

もう、わるいけど無線どころではない。

どつぼにはまる』っていうのはこんな事を言うんかい?みたいな・・・ 

 

これは教官作、セスナのソリッドモデルで素晴らしい出来栄えです 

続く


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