◆セスナ172操縦訓練日記&GB350C

軽飛行機操縦訓練の記録と写真

メモリアルフライト・訓練9日目

2005年10月23日 | 航空祭

暑過ぎた夏もようやく終わり、ようやく秋らしい天気に・・と思っていた矢先、早くも季節外れの寒波による強風が吹き荒れた昨日の土曜日。日曜は晴れてくれ!と願わずにはいられなかった

涼しさを通り越し、寒さを感じるほどの朝夕の冷たい空気と、めっきり遅くなった夜明けとが、晩秋へと移り行く季節の変わり目をそれとなく告げていた。

朝起きてみると、夜半に音を立てて吹き荒れていた寒風はすっかりおさまり、雲の量も減っていた。やったー!と心の中で叫びながら、いてもたってもいられず車に乗り込み空港へ。 いろんな意味でとても楽しみにしていた今日のフライト。

 まるで遠足前の子供

のようにソワソワしていた昨夜の自分を思い出し、思わず笑いがこみ上げる

今日は県東部のリアス式海岸を見ながら海上へ出て、その海上でアラウンドパイロンと呼ばれる旋回訓練を行った後、3000m滑走路を持つ大分空港へタッチアンドゴー訓練に行く計画だ。

やや風が強かったものの、視程40Km以上で水平線バッチリという絶好のフライト日和となった。アラウンドパイロンとは通常の旋回訓練から一歩進んだ訓練で、眼下に目標を設定しその周りに円を描くように飛行し旋回の技量を磨く訓練だ。

イカリを降ろし操業中の漁船を目標に見立て、風下側と風上側でバンクを深くしたり浅くしたりしながら旋回飛行する。しかしいざやってみれば風下側では大きく風に流され、まったく形にはならない。

海上でのこの訓練を2回ほど繰り返した後、方位を西に向け、続いて大分空港南西側から所定のポイントを経て、着陸進入を試みる。 しかし状況は滑走路方位10度に対し、ほぼ左真横である300度から15ノットの風。訓練生にはとてもじゃないが手におえない横風。

しかし、だからといってまったく教官任せでは訓練にならない。 機首を左に向けたまま降下中の機体は左横からの風と釣り合って、滑走路の中心線に向かって真っ直ぐに降下していく。カニの横ばいに似ている事からクラブ飛行と呼ばれるこの飛行技術を操縦席で目の当たりにした私は、実は

 

すごく感動していた

 

進入~接地までの操作のほとんどはもちろん教官に頼りっきりの操縦だが、自分としてはその飛行感覚(カニの横ばい)を経験できただけでも大いなる収穫だった。

セスナ172の横風限界ギリギリでの教官の見事な操縦技術。凄いとしかいいようがない

秋たけなわのこの時期、澄みきった空気の中で上空へ上がって地上を見下ろすと、日常生活でのいろんなわずらわしさや心配事などがとても

ちっぽけなことのように

思えてくる。 秋の澄み切った大気の中を飛ぶってほんとに気持ちがいい。 この素晴らしい大空の世界をこれからも楽しんでいきたい。今日のフライトは私にとって忘れられない素晴らしい

 

 メモリアルフライト

 

となった。

コメント
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