念願だったセスナ機の操縦訓練を始めて8ケ月という日が過ぎました。1年にも満たない短い期間ながら、振り返ってみると一回ごとのフライトの様子がまるで走馬灯のように頭の中を駆け巡っていきます。
教官!
と呼べる人にシゴかれながら、手に汗握るという光景もまた自分の希望するところでした。
私にとって飛行機の操縦桿を握って空を飛ぶということは夢のまた夢だった。物心ついた時からパイロットになりたいという気持ちをずっと抱き続けてきたことと
最後まで希望を捨てなかったこと
が、セスナ機の操縦をするようになった原動力となったと言えるかもしれません。
実際に飛行機の操縦をして感じたことは飛行機って、なんて素直な乗り物なんだろう、と実感したいうことに尽きます。
パワーを入れれば機体は上昇するし絞れば降下する。操縦輪を右に回せばすっと右へ傾く。 航空力学的には当たり前のことであっても、目に見えない空気を相手にし、飛行機と一体となって飛ぶところにロマンを感じ、感動を覚えるのかもしれません。
印象的だった映画『パールハーバー』の1シーンをご紹介しましょう。身体検査で視力検査に落ちかけた戦闘機乗りレイフは
飛行機と一体になって飛ぶんだ!
俺は優秀なパイロットだ!俺を飛ばせてくれ、お願いだ! とナースに訴えたあのシーンがとても印象的でした。
一つ実現したい夢があります。それはナイトフライト。それが可能となるのはパイロットの特権でしょう。
上空から見下ろした夜景は、地上を走る車のヘッドライトやテールレンズがつながって見え、それはそれは見事なんだそうです。 そしてライトアップされた地元大分空港(国東半島武蔵町)のランウェイを見ながらチャールズリンドバーグのように、こう叫んでみたい・・
翼よあれが大分の灯だ
と・・・